2026年01月18日

【将棋】ユニバーサル杯 第52期女流名人戦第1局(福間香奈女流名人VS西山朋佳女流二冠)

苦しみながらも、西山女流二冠が女流名人挑戦を決めました

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

今期の女流名人戦リーグは、最終局まで挑戦者が決まらない激戦でした。
西山女流二冠を破る殊勲の星をあげたのが、内山あや女流初段と大島綾華女流二段。西山女流二冠は苦しみながらも、後半は4連勝フィニッシュで、同星のライバルが敗れたこともあり、最終局で挑戦を決めました。
西山女流二冠の苦戦は、女流棋界のレベルが上がっている証拠だと思います。渡部愛女流三段もリーグから陥落しました。
これで女流名人戦は3年連続の同カードとなりました。過去2年は敗れている西山女流二冠ですが、今期は巻き返すことができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/52/joryumeijin202601180101.html

ということで、将棋です。
先手は福間女流名人で、振り飛車党相手にたまに見せる5筋位取りの居飛車を採用します。
が、いきなり後手に5三角成りを許すという乱戦に持ち込みます。
評価値も後手寄りなので、研究ではないと思います。
正直、やってしまったのかな、と思ってしまいました。
どんどん突撃するものの、馬の分だけ後手が手厚く、これといった勝負形にならないまま108手まで西山女流二冠が圧勝しました。

女流名人第2局は、1月30日(金)に大阪府高槻市「関西将棋会館」で行われます!
posted by 齊藤 想 at 20:53| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年01月12日

【将棋】第72期ALSOK王将戦第1局(藤井聡太王将VS永瀬拓矢九段)

永瀬九段が2年連続の挑戦となりました。

〔主催者中継サイト〕
https://www.alsok.co.jp/info/alsokhai-oushousen/

永瀬九段は藤井王将につぐ2番手の地位を確立していると思います。
次々とタイトルの挑戦者として名乗りを上げ、王将戦リーグでは6戦全勝と最終局を待たずに挑戦決定。A級順位戦でもトップをひた走ります。
しかしタイトル戦になると藤井王将に負け続けています。
伊藤匠二冠が藤井王将からタイトルを2つ奪っているのに対して、相性の問題なのか、藤井戦に対する分の悪さが目立ちます。
しかし最近の対局ではかなり肉薄するシーンも目立ちます。
前期王将戦では、開幕3連敗を喫し、第4局でひとつ星を返したものの第5局で敗れて1-4で挑戦をはねのけられました。
さあ永瀬九段は、藤井王将相手に番勝負初勝利を目指して、幸先の良い白星を挙げることはできたでしょうか!

〔棋譜〕
https://mainichi.jp/oshosen2026/260111.html

ということで、将棋です。
振りごまの結果、先手は永瀬九段となります。
2人の間ではまさに通い慣れた道とでも言える角換わりとなりました。
最近の藤井王将は、後手番角換わりには右玉を採用することが多いです。しかし本局は待機戦術を取りますが、2二玉と入城するのが少し珍しいです。
先手は銀矢倉に移行するのがよくある展開ですが、永瀬九段は4五桂と跳ねて決戦を挑みます。
永瀬九段は継ぎ歩攻めをしますが、2五歩、2六歩が珍しいです。金を攻めに使う構想です。
もちろん藤井王将もすかさず反撃しながら3二玉とよろけて局面を複雑化します。
全体的に永瀬九段優勢で進んでいた将棋ですが、終盤に一瞬だけ藤井王将にチャンスが訪れます。
永瀬九段の95手目の7五銀が、玉を広げながら飛車あたりにする一石二鳥に見えて悪手でした。
評価値が急激に変化して後手優勢になりますが、が藤井王将の98手目でまた再逆転。
時間切迫と、局面の複雑化を優先した結果かなと想像します。
137手まで永瀬九段が勝利し、これで藤井王将相手に嬉しい先勝となりました。

王将戦第2局は、1月24(土)、25日(日)に京都市伏見区「伏見稲荷大社」で行われます!
posted by 齊藤 想 at 21:15| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月31日

【将棋】第33期銀河戦決勝(藤井聡太竜王名人VS豊島将之九段)

藤井竜王名人が4年連続の決勝進出です。

〔主催者HP〕
https://www.igoshogi.net/shogi/ginga/

事前収録のテレビ棋戦はネタバレ禁止ですが、銀河戦決勝前に結果がニュースで流れるというトラブルがありました。
銀河戦のネタバレはなんとなく漏れてくることが多いですが、今回はニュース側の明らかなチョンボです。
しかしそもそも銀河戦決勝の予告映像が分析され、「豊島九段勝利」がかなり濃厚という事情がありました。
おそらく、そのようなネット情報と何かの勘違いで、ニュースを出してしまったのかなと思います。
テレビ棋戦の難しさです。

〔棋譜〕※各種サイトでご確認ください。

将棋は豊島九段の先手で始まりました。
角換わりは分が悪いと思ったのか、先手ながら雁木を選択します。お互い相雁木となり、序盤から派手な応酬が続きます。
豊島九段は攻め棋風ですが、棋風とおりに前を向きます。
評価値的にはやや藤井竜王名人有利で寄せ合いに入り、手筋とばかりに8八歩とうって先手玉を危険地帯に引き寄せます。
ですが、この手が疑問手だったようで評価値が互角になります。結果的に入城して安定したようです。
以降も難しい手順が続きますが、豊島九段が馬を6六と好位置に引き付けることができて、優勢がはっきりしたと思います。
最後は7七金と華麗な捨て駒で藤井玉を即詰みに討ち取り、117手まで豊島九段の優勝。
6年ぶり2回目の優勝となりました。
藤井竜王名人は3年連続準優勝という、残念な結果となりました。
これは空前絶後の珍記録になるかもしれません。

豊島銀河おめでとうございます!
posted by 齊藤 想 at 07:47| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月23日

【将棋】第46回将棋日本シリーズJTプロ公式戦決勝(藤井聡太竜王名人・永瀬拓矢九段)

令和のゴールデンカードの組み合わせとなりました。

〔中継サイト〕
https://www.jti.co.jp/culture/shogi/index.html

JT杯は同時に「テーブルマーク こども大会」も行われます。
低学年部門、高学年部門と分かれて開催されますが、大会としてはむしろこちらがメインです。
こども大会の進行に合わせて、プロ公式戦の時間が変更されます。
「テーブルマーク こども大会」は、おそらく参加人数が最大規模の将棋大会で、全国で開催されますが、中には梯子して参加する子供もいます。
JTといえばタバコのイメージが強いですが、会場では「テーブルマーク」ブランドの冷凍食品をアピールしています。
将棋をうまく活用したブランド戦略が、これからも続いていただければと思います。

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/jt/kifu/46/jt202511230101.html

ということで将棋です。
先手は永瀬九段で、藤井竜王名人は角道を閉じてのオールド雁木を選択します。
ある程度は戦型予想にあったのか、永瀬九段は流行の形から3五歩と仕掛けていきます。
永瀬九段31手目の9五角が意外な手で、ここからは未知の戦い。藤井竜王名人は4一玉と寄ります。
ここから激しい攻め合いですが、藤井竜王名人が中空に打った3五歩が妙手で、気が付いたら後手陣は攻めゴマの銀も合体して自陣が広い上に固まっています。さらに4三成銀が後手玉の逃走ルートを確保しながら先手玉を睨む絶好の駒になっています。
優勢になった藤井竜王名人は最短の寄せをめざし114手まで快勝。
藤井竜王名人が2年ぶり3回目の優勝を果たしたました。

藤井竜王名人おめでとうございます!
posted by 齊藤 想 at 22:00| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月19日

第15期女流王座戦第3局(福間香奈女流王座VS西山朋佳女流二冠)

福間女流王座の2勝で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/

福間女流王座と西山朋佳白玲との番勝負は、フルセットになることが多いです。
ところが女流王座戦は過去4回でフルセットになったのは1回だけで、しかも前2回(第11回、第14回)は3-0で福間女流王座に軍配が上がっています。、
棋風的に時間が長いと福間女流王座、短いと西山女流二冠が優位かなとは思うのですが、女流王座戦は3時間なので女流棋戦のタイトル戦としては標準的でしょうか。
ここは棋戦との相性ということになるのかもしれません。

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/15/joryu_ouza202511190101.html

ということで、将棋です。
先手は福間女流王座。いつもの中飛車に構えますが、後手西山女流二冠が驚きの居飛車を採用です。
6八銀と飛車先の歩交換を阻止できない先手の構えを見て、決断したのかもしれません。
ただ中盤になると西山女流二冠の考慮が目立ってきます。用意した作戦だとは思いますが、未知の局面に入り、慣れない居飛車ということも影響したのかもしれません。
駒得になった福間女流王座は、後手からの猛攻を恐れず1九馬と駒得を重ねます。
終盤で西山女流二冠は香車のただ捨てから4五桂馬と勝負手を放ちます。
あたりの金を逃げると逆転ですが、福間女流王座は強く攻めあって勝ちに行きます。
福間玉は必至にまで追い込まれますが、西山玉を一歩早く即詰みに討ち取りました。

これで福間女流王座は3勝0敗で女流王座を防衛。
5連覇を達成して女流王座獲得を9期に伸ばし、通算タイトル獲得は67期となりました。
福間女流王座おめでとうございます!
posted by 齊藤 想 at 21:18| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月17日

【将棋】第84期順位戦[中盤戦]

※◎○▲は開幕前の予想です。
[A級]◎永瀬拓矢九段 ○佐々木勇気八段 ▲佐藤天彦八段
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2025/84a/index.html
4~5戦まで終わって、5連勝は永瀬拓矢九段のみです。1敗で追うのが豊島将之九段と糸谷哲郎八段でお互いに永瀬九段との直接対決を残しています。どこまで追いすがれるかです。
残留争いですが、渡辺明九段が休場を発表しているので1勝8敗が確定。ただ順位が3位のため、佐々木勇気八段、中村太地八段、佐藤天彦九段の3人のうち2人が1勝以下なら残留します。3者の直接対決が注目です。

[B級1組] ◎伊藤匠叡王 ○斎藤慎太郎八段 ▲服部慎一郎七段
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2025/84b1/index.html
伊藤匠二冠と広瀬章人九段が1敗キープで好調です。伊藤二冠は複数タイトルホルダーとして、ぜひともA級をもぎ取って欲しいです。
2敗の大橋貴洸七段ですが、上位陣との直接対決が残っているので地力昇級の目を残しています。
残留争いでは、石井健太郎七段が1勝6敗とかなり厳しい。順位も低いので、最低でもあと3勝が必要です。佐藤康光九段も2勝5敗と降級圏内です。

[B級2組] ◎藤本渚六段 ○古賀悠聖六段 ▲羽生善治九段
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2025/84b2/index.html
ベテランの久保利明九段が6連勝と昇級チャンスです。1敗まではセーフですが、順位が高くないので2敗になると厳しいです。どこまで全勝をキープできるか。2敗が多く、2番手以降はまだまだ混戦です。
降級点持ちだと鈴木大介九段と松尾 歩八段が降級圏内。とはいえ、2勝4敗なので1勝すればあっというまに圏外脱出の可能性があります。

[C級1組]◎上野裕寿五段 ○高田明浩五段 ▲富田誠也五段
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2025/84c1/index.html
6連勝は西田拓也六段と岡部怜央五段。1敗勢は5人いるので、この7人から3人が昇級の可能性が高そうです。上位陣との対戦がない都成竜馬七段にチャンスがきています。
降級点持ちだと、畠山成幸八段が上位陣との対戦が続くので苦しい。大ベテランの中村修九段もピンチです。

[C級2組]◎佐々木大地七段 ○八代弥七段 ▲杉本和陽六段
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2025/84c2/index.html
髙野智史六段、黒沢怜生六段、星野良生五段が6連勝。1敗に佐々木大地七段、八代弥八段がいます。通常なら1敗キープすれば昇級できますが、いままでが、いままでなだけに。
降級点2つ持ちでは、上村亘五段が6連敗と苦戦中。順位も悪いので、残り4戦中3勝しないとフリークラス行きになりそうです。
厳しい戦いが続きます。
posted by 齊藤 想 at 10:00| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月16日

第33期倉敷藤花戦第3局(福間香奈倉敷藤花VS伊藤沙恵女流四段)

福間倉敷藤花の1勝1敗で迎えた決着局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/

11月4日に、福間倉敷藤花が2度目の棋士編入試験を受験することが発表されました。
棋士相手に10勝5敗以上の成績を収める必要があるので、受験資格を得ること自体が多変なのに、これを2度目というのは前代未聞です。
それだけ安定した成績を収めてているということだと思います。
試験官は棋士番号の若い順から5人になります。
 山下数毅 四段
 片山史龍 四段
 生垣寛人 四段
 岩村凛太朗 四段
 炭﨑俊毅 四段
かなり強力なメンバーです。このメンバー相手に、勝ち越せる現役の棋士がどれだけいるのかな、と思ってしまいます。
厳しい道のりだとは思いますが、掴んだチャンスですので、ぜひとも頑張って欲しいと思います。

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/kifu/33/kurashikitouka202511160101.html

ということで、将棋です。
振り駒の結果、最終局の先手は福間倉敷藤花。後手番の伊藤女流四段はオールラウンダーですが、選択したのは相振り飛車でした。
伊藤女流四段は金を盛り上げて四段目までいきますが、位置が中途半端。ただ戦いの中で自陣に生還することに成功します。
乱戦気味になりますが、終わってみれば伊藤女流四段が8七歩と成り捨てたのが疑問手になってしまったようです。
金をそっぽに誘ったようで、その金がぐいっと前進し、最終盤には詰みにまで働いてきます。
優勢になってからは勝ち将棋鬼のごとして、全ての駒の配置が良い方向に進みます。
後手は持ち時間を使い切ったのに対して、先手は30分以上も残す完勝で、これで福間倉敷藤花が2勝1敗で防衛成功。
11連覇、通算16度目の獲得となりました。

福間倉敷藤花おめでとうございます!
posted by 齊藤 想 at 16:08| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月15日

第33期倉敷藤花戦第2局(福間香奈倉敷藤花VS伊藤沙恵女流四段)

福間倉敷藤花の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/

伊藤女流四段というと力戦形で、どちらかというと受け棋風のイメージがありました。
挑戦者決定戦ではライバルである加藤桃子女流四段との対戦になったのですが、先手番ということもあったかもしれませんが、序盤から隙ありと見れば積極的に動き、そのまま圧勝したのには驚きました。
持ち時間2時間の将棋で、しかも挑戦者決定戦という大勝負で、伊藤女流四段は持ち時間を29分も残しての快勝です。
加藤女流四段も早い段階で収拾がつかなくなったためか、59分も残しています。
異例の早い終局となりました。
倉敷藤花戦第2局は公開対局ですが、大勢の観客の前で、伊藤女流四段は切れ味鋭い将棋を見せることはできたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/kifu/33/kurashikitouka202511150101.html

ということで、将棋です。
先手は伊藤女流四段。福間倉敷藤花の中飛車に対し、伊藤女流四段が右玉含みで指したことから力戦形になります。
福間倉敷藤花は金を前面に押し出して抑え込むのような態勢ですが、やや中途半端な位置のように見えます。
勝負所は終盤です。
95手目に伊藤女流四段が香車を成りこむと、後手玉は左右挟撃形で狭い範囲に押し込まれてしまいます。
歩と桂以外の駒があれば詰みますが、先手の持ち駒は歩しかありません。
後手は先手の持ち駒を増やすことなく、先手玉を寄せられるかどうかです。
評価値は後手勝勢ですが、これはかなり細い正解手を見つけられたときのみ。秒読みが始まっており、実戦的には先手が勝ちやすい局面だったと思います。
伊藤女流四段が後手の突撃を見事に交わしきり、これで1勝1敗。
タイトルの行方は最終局に持ち越されました。

倉敷藤花第3局は、翌日に第2局と同じく倉敷芸文館で行われます!
posted by 齊藤 想 at 18:36| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月13日

【将棋】第38期竜王戦第4局(藤井聡太竜王VS佐々木勇気八段)

藤井竜王の3連勝で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

竜王戦第4局の会場は京都競馬場です。
将棋のタイトル戦と言えばホテルが定番ですが、最近は空港で開催したり、会場が多様化しています。
自分の記憶の限りだと、京都競馬場での開催は初めてだと思います。
京都競馬場のステーションサイドは7階建てなので、ここなら静かで将棋に集中できそうです。
とはいえ、京都競馬場でタイトル戦を開催する競馬場側のメリットがピンとこない部分がありますが。
これも文化新興の一助なのかもしれません。

〔棋譜〕
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/kifu/20251111-SYT8T7314523/

ということで、将棋です。
戦型は角換わりとなり、後手藤井竜王は右玉から新型雁木に組み替えます。対する佐々木八段も同型に組み替えますが、玉の位置が左右逆です。
さ違います。
同型雁木は先手からの仕掛けが難しい印象がありますが、本局でも千日手含みの手順になります。
とはいえ先手の佐々木八段は打開したい。
消費時間がほぼ並んだ状態で2日目に突入します。
千日手の可能性もありましたが、佐々木八段は1筋の歩を突き捨てて攻勢を見せますが、むしろ反撃したのは藤井竜王でした。
玉頭からガシガシ攻めて、佐々木八段が反撃する。
いかにも角換わりらしい盤面全体を使った攻防です。
勝負を分けたのは111手目だったようです。
佐々木八段はふ成を受けずに、2五桂馬と一直線の攻め合いを挑みます。
上手く挟撃形に持ち込んだと思われましたが、134手目の7六角が好手。先手玉が広そうに見えて、この角で捕まっています。
138手目に4八角とがんじがらめにされたところで、佐々木八段は投了。
これで藤井竜王は4連勝で、竜王戦5連覇。渡辺明、羽生善治に続く3人目の永世竜王位を獲得しました。

藤井竜王おめでとうございます!
posted by 齊藤 想 at 20:56| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月12日

第15期女流王座戦第2局(福間香奈女流王座VS西山朋佳女流二冠)

福間女流王座の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/

女流王座戦はエントリー制で、アマチュア棋士だけなく引退棋士も出場することが可能です。ただし、アマチュア予選からの参加です。
過去には著名人や、元女流棋士の林葉直子、藤田麻衣子や現役を退いていた大庭美夏も参加したことがあります。
また棋譜の自動記録システムを採用したのも最初であり、このあたりは技術のリコーを彷彿とさせます。
これからも攻めた棋戦運営をしていただけたら楽しいな、と思います。

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/15/joryu_ouza202511120101.html

ということで、将棋です。
西山白玲の先手で相振り飛車となります。7七銀から6六銀と銀を早めに進出して7五歩と延ばすのが珍しい構想です。おそらく準備の作戦かと思います。
福間女流王座は棋風のとおりに攻めに出ます。
銀交換から1歩得して、その1歩を9筋に垂らします。
西山白玲が角のにらみをそらすために銀を投資したのを見て、福間女流王座は悠然と玉を囲います。
達人の呼吸です。
優位に立ったあとは、手堅くプラスになる手を積み重ねていきます。
西山白玲の丸太を恐れることなく、最後は金+と金得となります。
まだ玉が詰む詰まないの状況ではありませんが、逆転の望みがないとみた西山白玲は投了しました。
両者の対局にしては珍しいほど福間女流王座の完勝です。

これで福間女流王座はタイトル防衛まであと1勝と迫りました。
女流王座戦第3局は、11月19日(水)に山形県天童市「天童ホテル」で行われます!
posted by 齊藤 想 at 19:18| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする