2025年01月13日

第74期王将戦第1局(藤井聡太王将VS永瀬拓矢九段)

藤井王将と永瀬九段とのタイトル戦は3度目になります。

〔中継サイト〕
https://mainichi.jp/oshosen2025

過去の両者のタイトル戦成績は、藤井王将からみて
 第93期棋聖戦 3勝1敗2千日手
 第71期王座戦 3勝1敗
 第72期王座戦 3勝0敗
とここまで藤井王将が3連勝です。もっとも藤井王将がタイトル戦で負けたのは1度だけなので、当たり前と言えば当たり前ですが。
両者のタイトル戦はいずれも1日制で2日制はありません。
永瀬九段が2日制のタイトル戦に登場したのは1度だけでしかも当時の渡辺王将に2勝4敗1千日手で敗れています。
経験値的にも藤井王将が有利ですが、前回の王座戦ではスコアこそ一方的ですが内容的には永瀬九段が押していました。
さあ永瀬九段は前回のタイトル戦の借りを2日制で返すことができたでしょうか!

〔棋譜〕
https://mainichi.jp/oshosen2025/250112.html

ということで、将棋です。
戦型は永瀬九段の先手で相掛かりとなります。
藤井王将からタイトルを奪うとしたら、先手番は落とせないところ。永瀬九段は先手が7筋の歩をかすめ取る形から、いきなり1筋の歩を突っかけるという積極策を取ります。
おそらく研究でしょう。
ただお互いにすぐに長考にはいっているので、早々に力戦にはいっている可能性もあります。
後手は歩得ですが、陣形はバラバラ。先手陣は低くまとまっている。実戦的に後手が勝ちにくい将棋です。
藤井王将も若干の苦しさを意識しているのか、頑張った受けで逆転を狙います。
受けながら桂馬と香車を配置して嫌味をつけると、5二歩と埋めて頑張ります。
ここで永瀬九段は後手の攻めを催促する手を選択しますが、これが結果として危険だったようです。
藤井王将からの猛攻が始まり、藤井陣は4段目に並べた金が厚く、あっというまに逆転です。
スナイパーの角の設置から先手陣を攻略し、112手目まで藤井王将が勝利。
藤井王将は苦しい将棋を逆転で制して、防衛向けて幸先の良い白星を上げました。

王将戦第2局は、京都府京都市「伏見稲荷大社」で行われます!
posted by 齊藤 想 at 19:50| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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