2025年08月05日

【書評】亀井洋志『どうして私が「犯人」なのか / ドキュメント冤罪事件』

冤罪事件をテーマにしたルポです。

どうして私が「犯人」なのか ~ドキュメント冤罪事件 (宝島社新書)

どうして私が「犯人」なのか ~ドキュメント冤罪事件 (宝島社新書)

  • 作者: 亀井 洋志
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2013/08/01
  • メディア: 新書


取り上げられているのは7つの事件です。
いずれも有名な事件ではなく、日常にひそむ冤罪です。
特に「高知白バイ事件」は酷い。
右折するために停車中のスクールバスに白バイが突っ込んだ自爆事故なのですが、なぜかバスが動いている途中でぶつかったことにされ、ありえないスリップ痕が証拠とされる。
もちろん乗客である生徒や、後ろにいた校長先生の証言は無視。同僚の白バイ隊員の証言だけ採用。
他の冤罪事件にも共通ですが、これ、結論ありきで論理構成を組み立てるとこうなるという実例です。
ここから示唆されるのは、裁判所にとって「無罪判決を書くことのハードルの高さ」です。
「無罪判決」を書くことは、内部的にかなりのリスクを背負うことなのでしょう。
こうした本をきっかけに、裁判所の空気が変わることを願うばかりです。
冤罪で拘留・逮捕されたらたまったものではありません。

様々な冤罪事件について知りたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 12:00| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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