2024年10月13日

第14期加古川清流戦第1局(岡部玲央四段VS上野裕寿四段)

快進撃を続けた三段を準決勝で破った四段同士の決勝となりました。

〔主催者サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seiryu/

将棋の駒の町が山形県天童市なら、将棋の棋士の町は兵庫県加古川市です。
人口26万人の大きくない市に、出身及び在住の棋士が、神吉宏充七段(引退)を嚆矢として、久保利明九段、井上慶太九段、稲葉陽八段、船江恒平六段、横山友紀四段と続々と棋士が誕生しています。
そして一番新しい棋士が、加古川市出身・在住の上野裕寿四段です。
その上野四段は加古川市による棋戦、加古川清流戦で決勝戦まで勝ち上がりました。
加古川出身の棋士の優勝としては、第1期の船江恒平がいます。加古川在住としては第5期に稲葉陽八段の実兄の稲葉聡アマの優勝があります。
さあ上野四段は、加古川出身・在住の棋士として、二人に続くことはできたでしょうか!

〔棋譜・千日手〕
http://live.shogi.or.jp/seiryu/kifu/14/seiryu202410130101.html

〔棋譜・指し直し〕
http://live.shogi.or.jp/seiryu/kifu/14/seiryu202410130102.html

ということで、将棋です。
千日手指しなおしとなり、2局目は1局目と同じく角換わりとなりました。
先後の違いはありますが、岡部四段が腰掛銀、上野四段が早繰り銀というのも同じです。お互いに得意の形なのかもしれません。
第1局目で持ち時間を使い切っておりいきなり秒読みなので、2局目も慣れた形で、という阿吽の呼吸なのかもしれません。
先手上野四段から仕掛けますが、すぐに後手岡部四段が反撃します。
上野四段は桂得を果たしますが、岡部四段が実戦的に先手玉に食いついて薄くして、馬も好位置をキープをします。
さらに銀を取り返して駒得になり、後手優勢がはっきりします。
岡部四段の攻めは止まらず、桂馬で金を剥がして絶好調。さらに飛車取りを無視して馬を進入させますが、さすがにここは指しすぎだったようです。
飛車を見捨てた以上は一気に寄せ切らないといけませんが、岡部四段が重しの銀を配置したところで上野四段の反撃開始。
飛車を横に配置して縦横から十字に攻める形となり、125手まで見事な逆転勝利です。

第2局は明日10時から、本局と同じく兵庫県加古川市「刀田山 鶴林寺」で行われます!
posted by 齊藤 想 at 20:05| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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