2025年12月07日

【映画】サクラメント / 死の楽園

集団自殺につきすすむ新興宗教を描いています。

サクラメント 死の楽園 [DVD]

サクラメント 死の楽園 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 株式会社ポニーキャニオン
  • 発売日: 2016/05/18
  • メディア: DVD


本作はモキュメンタリー手法で撮影されています。
モデルとなったのは1978年にジョーンズタウンで発生した新興宗教による集団自殺で、細かい設定こそ違うものの、事件の経緯は概ねなぞっています。
主人公は小規模なニュース会社の記者です。
友人の妹が新興宗教にはまって「エデン教区」という理想郷で生活を始めています。
友人は妹を取り戻すため、主人公たちは取材のため、エデン教区に入ります。
そこでは一見すると理想的な、平和な日々がありました。携帯もインターネットもありません。住民たちは協力して、農作業をして生活していますが、その一方で武器を持った兵士もいます。
教祖へのインタビューも実施されますが、それは信者たちの前で、しかも質問にはまともな回答をせず、独特の雰囲気のなかで聞きたいことを聞けずに終わります。
夜になって、聾唖の少女がドアを叩きます。
主人公たちが少女を追いかけていくと、そこには脱出希望の住民たちが集まっていました。
そこで初めて、エデン教区の異常な状態が明らかになります。
翌日になり、教祖は「外からきたひと」によって平和は破られた。みんなで自殺するしかないと宣言し、薬物による集団自殺を決行します。
主人公たちは辛うじて生き延びて、「エデン教区」を後にします。
モキュメンタリー手法はリアル感こそありますが、弱点として手振れが酷いというのがあります。
主人公たちが走る回るシーンでは、画面酔いしてしまいました。
本作は全米1館のみの限定公開だっため、興行収入は1万ドルにも達しません。
ただ全体的な雰囲気がジョーンズタウンに似せており、興味深く見ることができました。
集団自殺を告げる教祖に、辛うじて反論する若者がいます。その若者は自殺が嫌だったに違いありませんが、周りに勧められ、説得され、いやいやながら薬物を口にするシーンは胸が痛みます。
脚本も限られた予算の中で、よく考えられていると思います。
入口で緊迫感のあるシーンがあり、途中で平和なシーンとなり、それからラストに向けて緊迫度を増していく。
冒頭の緊迫感のあるシーンが活きていることが分かります。

ジョーンズタウンによる集団自殺事件に興味のあるひとのために!
posted by 齊藤 想 at 21:00| Comment(0) | 映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください