2025年07月31日

【映画】ボーダーライン

法秩序の枠外で活躍する男たちと、法的な糊塗のために作戦に組み込まれた女性FBI捜査官との話です。

ボーダーライン スペシャル・プライス [Blu-ray]

ボーダーライン スペシャル・プライス [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2018/02/02
  • メディア: Blu-ray


冒頭で誘拐事件の容疑者宅への奇襲捜査が行われます。、
FBI捜査官の主人公は被害者たちの死体を発見しますが、仕掛けられた爆弾により捜査官2名が殉職します。
事件後に、主人公は国防総省のマット率いるチームに加わり、誘拐事件の主犯とされる麻薬王への捜査に参加することになります。
法的遵守を求めようとする主人公と、マットのチームはことごとくぶつかります。悩みを抱えた主人公は、パブで発散して、地元警察官といい仲になりますが、行為の直前で地元警察官が麻薬組織の一員であることに気が付きます。
主人公は囮として使われていました。
実はCIAは単独で行動することはできず、共同捜査という名目のために、FBIである主人公が呼ばれただけだった。
マットの相棒であるアレハンドロはメキシコ人で、麻薬王に家族を殺された恨みを持っています。
彼はCIAに協力するふりをして、捜査対象の麻薬王の利権を狙うコロンビア麻薬王から雇われ、麻薬王を狙っていました。
もちろんマットはすべて知った上で、アレハンドロを手足として使っています。
アレハンドロは単独で行動し、麻薬王を殺害します。
ラストは主人公の元にアレハンドロがやってきて、今回の捜査はすべて合法であることを示す書類に脅迫でサインさせます。
立ち去るアレサンドロにケイトは銃を向けますが、撃てずに映画は終わります。
という感じの映画です。
実に面白く、かつ怖いサスペンス映画でした。
それぞれのキャラがはっきりしていていいです。法律の枠内で行動する主人公。それに対比されるのが、法秩序のない世界で生きてきた男たち。
考え方、行動、発砲する判断の速さ、すべてが違います。彼らがスーパーマンなのではなく、そういう世界に生きて、訓練された結果の行動です。
突如として狼の世界に放り込まれた主人公は悩み、狼になりきれず、元の世界に戻っていきます。
二つの世界は交じり合いませんし、交じり合わないことでそれぞれの世界が保っている。
複合世界がテーマなのかな、と感じました。
サブストーリーとして、汚職警官が登場します。汚職に手を染めていますが、基本的には真面目なひとがらで、子供と卵料理が大好きです。
彼も法秩序がある世界で生まれていたら、幸せな一生を送ったはずです。しかし、結果としてアレサンドロにあっさりと射殺されてしまいます。
いま自分が住む安全な世界がいかに貴重なのか。
そう思ってしまう映画だと思います。
評論家から高い評価を受けて受賞こそ少ないものの多くの映画賞にノミネートされています。
ただ、製作費30百万ドルに対して興行収入85百万ドルと思ったよりの伸び悩みといったところでしょうか。

リアルな狼たちの物語を堪能したいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 21:00| Comment(0) | 映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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