フェルメールが生きたのは17世紀半ばのオランダです。当時のオランダはスペインからの独立を果たし、これから黄金期を迎える興隆期です。
映画は、フェルメール家に新しい使用人、グリードが採用されるところから始まります。
フェルメールの妻は吝嗇で、貧乏を宝石類を売却することでしのいでいます。
フェルメールは画家として名声を得ていますが、パトロンが1人だけで、彼から注文をもらわないと生活できない苦しい立場です。
フェルメールの幼い娘は、なぜかグリードのことを嫌い、嫌がらせをします。
そうしたなか、フェルメールはグリードに芸術への興味があること見抜き、絵の具の調合などの手伝いを依頼します。
そして、絵のモデルのなるよう依頼します。グリードは難色を示しますが、最後は了承します。
この辺り少し説明が必要ですが、当時は絵のモデルは娼婦と同じ扱いで、卑しい仕事とされていました。パトロンがグリードにモデルになるよう依頼して、さらに強姦しようとするシーンもあります。この時代の感覚なのでしょう。
フェルメールは絵の構図として必要だとして、グリードに妻が大切にしていた真珠の耳飾りをつけさせます。
そのことを知った妻は激怒し、グリードを追い出します。
ラストシーンは、追い出されたグリードの元に、例の耳飾りが届くところです。
この映画ですが、映像がとても良いです。
フェルメール家の内部はフェルメールの絵の世界を忠実に再現しています。これはフェルメールのあの絵だ、と思い浮かぶことも多々ありました。
当時の絵の具は高価だったこと、チューブ式が開発される前なので毎日使用する分だけ調合して作る必要があったことなど、当時の風俗を丁寧に描写していると思います。
第76回アカデミー賞で、撮影賞・美術賞・衣装デザイン賞にノミネートされたのも納得です。また映画の雰囲気と音楽もぴったりで、第61回ゴールデングローブ賞で最優秀作曲賞にノミネートされています。
ストーリー的にはもうひと工夫できたかもしれませんが、映像美と音楽を堪能する映画なのでこれで良いのかもしれません。
興行収入は全世界で31百万ドルだそうです。これは絵画の有名さもあるのかな、と思います。
名画「真珠の耳飾りの少女」が好きな美術愛好家たちのために!
【関連する記事】
![真珠の耳飾りの少女 [Blu-ray] 真珠の耳飾りの少女 [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/516feDlbuML._SL160_.jpg)

