ブラックジョーク満載の隠れた傑作です。
タッカーとデイルは幼馴染の親友です。
彼らはコツコツと貯めたお金で購入した別荘で過ごすために、森にやってきます。
途中で男女の大学生グループと出会い、気弱なデイルが親友に励まされて女性に声をかけようとしますが、気持ち悪がられます。
別荘にたどり着いた二人は湖で釣りを楽しんでいましたが、そこで女性が高台から湖に落ちて気絶します。
二人は女性を助けますが、それを見ていた大学生グループは「伝説の殺人鬼が現れた。彼女は攫われた」と勘違いされて逃げ出します。
それから大学生グループは、二人を勘違いしたまま、女性救出作戦を実施します。
しかし、奇妙な偶然から、大学生グループは次々と死んでいきます。ウッドチッパーに飛び込んだり、木杭を持ったまま転んで自らを突きさしてしまったり。
大学生たちは保安官を呼びますが、その保安官も壊れた柱によりかかったばかりに、倒れてきた木材に刺さっていたくぎに頭を貫かれて死亡します。
女性はただ単に二人と過ごしているだけなのですが、大学生グループはストックホルム症候群だと決めつけて話を聞きません。
大学生グループのリーダーのチャドはますます狂気に襲われます。女性を拉致して監禁します。
気弱だったデイルですが、タッカーに励まされて、女性を救出に向かいます。
という感じの映画です。
とにかく前半のブラックジョークが面白いです。
次から次へとしょうもない原因で大学生グループが死んでいくのですが、いまの時代に、よくここまで描けたなあと感心します。
ウッドチッパーに巻き込まれた学生の下半身を引きずりだしたところで保安官がやってくるシーンは最高です。
後半になると、デイルの成長が強調されます。
タッカーも大学生に捕まり、指を切り落とされます。そうした恐怖の中で、デイルは負け犬と思い込んでいた人生で、自らの意思で事件を解決しようと決意します。
最後は安定のハッピーエンドです。
wikiによると、批評家の一致した見解は「最高のホラー/コメディらしく、『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』は、その中心となるクレイジーなジョークから、いくつもの途方もない恐怖と笑い、そして驚くべきことにハートを引き出している。」、となっていますが、この評価に完全い同意です。
チャドはアレルギー持ちなので、ときおり薬を吸います。場面場面でこのシーンを挟むことでチャドの心情を表すとともに、弱いデイルがチャドを倒せた理由にもなっています。
殺人鬼の伝説の結末もうまくストーリーに活かされており、脚本もよくできています。
製作費5百万ドルで興行収入5百万ドルと赤字作品ですが、マイナー賞ながら受賞歴もあり、ブラックジョークのエンタメとしてとても面白いです。
ブラックジョークが好きな映画ファンのために!
2025年07月27日
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