いよいよ終幕が見えてくるシリーズ第6作目です。
ハリーポッターシリーズを見ていると、1~4と5以降で構成が分かれている気がします。
1~4は基本的には1話完結のシーズ。
5からは完全にストーリーが連続しています。
第6作は後半三部作の中盤といったところでしょうか。
映画ですが、今回の新先生はスラグホーンです。彼はトム・リドルの元担任でしたが、引退していたのをダンブルドアが引きずり出します。
中盤はロンの恋愛模様が語られます。
ある女生徒から一方的に愛情を注がれますが、その一方でハーマイオニーはイライラします。
そしてロンが誤って毒酒を飲み、生死不明になったところで、ロンがハーマイオニーの名前をつぶやくことで、ハーマイオニーはロンの本当の気持ちを知ります。
この辺りは、見ていてちょっと恥ずかしい。もっとも、原作は児童文学ですからね。
ハリーはダンブルドアの指示により、スラグホーンの本当の記憶を引き出すことに成功します。
トムリドルは闇の魔法を使って、分霊箱に自らの魂を7つに分けて隠していました。
これが不死の秘密です。
ダンブルドアは分霊箱の破壊を続けてきましたが、力をすり減らしたダンブルドアはドラコが導き入れた闇の力によって追い詰められ、最後はスネイプによって殺害されます。
しかもダンブルドアが収集した分霊箱の中にメモがあり、RABなる人物によって偽物とすり替えられていたことが記されています。
ハリーたちは、ダンブルドアの意思を引き継ぎ、分霊箱を探すことを決意して映画は終わります。
さて、本作ですが連続物の中編みたいな感じで、事件は解決せずに進みます。
あえて書くとしたら、呪いをかけたのはドラコでした、というぐらいでしょうか。
前作でシリウスブラックが死に、本作でダンブルドアの死と、重要キャラの死を連続させることで、いよいよ物語のクライマックスが近づいていることを観客に知らせます。
ハリーは最大の保護者を失い自ら目標を定めたことで、ハリーの少年時代が終わり、大人になったと解釈しました。それは、共に戦うと決意したロンとハーマイオニーも同じです。
体つきだけでなく、精神的にも大人になったことを示した映画ではないかと。
批評家の評価も上々ですが、物語として完結したわけではないので、自分的には評価しにくいかも。
製作費は一気に上がって2億50百万ドルにも達しましたが、興行収入が9億34百万ドルもあるので余裕の黒字だと思います。
映画賞にも多数ノミネートされています。
いよいよラストが近づいた長編映画を楽しみたいひとのために!
2025年03月16日
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