ノアの箱舟をモチーフとしたファンタジー映画です。
ノアの箱舟は旧約聖書・創世記の物語です。
主は地上に増えた人々の堕落を見て、洪水で滅ぼすことを決めた。神は動物たちを救うために心正しいノアに箱舟の建設を命令し、動物ひとつがいずつ収納した。
洪水が引き、ノアたちは箱舟を出て新しい世界を築き始める。
神は全ての生物を絶滅させてしまうような大洪水は二度と起こさないことを約束する。
という感じです。
さて映画はラッセルクロウ演じるノアが主人公です。
主人公は神からの命令に従い、箱舟を作り、堕落した人類は滅亡させると決意します。
動物はつがいで載せますが、人類は家族のみ。しかも長男の嫁として選んだのは、子供を産めない女性です。次男三男は嫁取りすら考えません。
ノアはゴーレムたちと箱舟を作りますが、敵対する蛮族が妨害します。これがものすごい大軍勢でおまけに火薬も使います。鉄器も用います。
時代背景が混乱しますが、ファンタジーですから。
ノアが大暴れしている途中で洪水が起きて、箱舟は浮かびます。
ここで子供が産めないはずの嫁が妊娠します。
ノアは女が生まれたら殺すと決めますが、双子の女の子が産まれます。
しかし、ノアは双子を殺せず、神に許しを請います。
で、神に許されて箱舟は大地にたどり着き、新しい生活が始まります。
映画はこんな感じですが、日本人的には微妙かも。
ノアは心正しきものではなく、使命を果たすと思われたから選ばれたという設定です。そうでもしないと、殺人が正当化できませんからね。
映画のテーマとしてはノアの改心かと思いますが、神から縁遠い人間には、そこまでして神のお告げに従う意味がちょっと分からないといいますか。
自分の感想としては、カトリック教会からの批判「「創造主」が非ペルソナ的な、馬鹿げた命令を出す存在として描かれている事にも否定的見解が出されている」に近いかな。
主人公が極端すぎて、自分としては感情移入ができませんでした。
批評家からの比較的高評価とは反対に、2014年度(第35回)ラジー賞においては最低監督賞、最低スクリーンコンボ賞、最低脚本賞、最低リメイク・盗作・続編賞の4部門でノミネート候補リストに入っています。そんな感じかな、という気がします。
製作費1億25百万ドルに対して興行収入3億63百万ドルは成功でしょうか。
ノアの箱舟をモチーフとした映画を見たいひとのために!
2025年02月16日
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