![7月4日に生まれて ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ [Blu-ray] 7月4日に生まれて ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51FlU0+wk4L._SL160_.jpg)
7月4日に生まれて ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- 発売日: 2021/11/10
- メディア: Blu-ray
本作は主人公ロン・コーヴィックの自伝小説が原作になっています。
主人公ロンを演じるのはトム・クルーズ。
ロンは敬虔なカトリック教徒の家に生まれます。どちらかというと、お坊ちゃん的に育てられ、少年野球に大学時代はレスリングと、自分の意思より周りの期待に応えるような行動を取っていきます。
期待に押されるように、主人公は海兵隊に志願してベトナム戦争に従軍します。
しかし、戦場は主人公の想像とは違っていました。
混乱の中で女性や赤ん坊を撃ち殺してしまい、また急に飛び出してきた仲間にも銃を向けて射殺してしまいます。
主人公は戦場で重傷を負い、車いす生活になって地元に戻ってきます。
表面上は温かく迎えてくれる地元ですが、厭戦気分は強く、強い疎外感を覚えて主人公の精神は苛まれていきます。
戦傷軍人仲間と娼館に出入りしますが、トラブルを起こして放り出されます。
地元に戻った主人公は、撃ち殺してしまった仲間の家族に出向き、謝罪します。この行動を通じて、主人公はベトナム戦争が間違っていると確信します。
そして、主人公は反戦運動に身を投じていきます。
という感じの映画です。
ベトナム帰還兵の辛さ、寂しさ、悲しさを前半の平凡な子供時代と対比させることで、見事に描き出している作品だと思います。
「いい子」だった主人公は自暴自棄になり汚い言葉をまき散らす人間になってしまいますが、それまでの過程が丁寧に描かれており、ぐっと、胸に詰まります。
誤って射殺した相手の家族の謝罪に行きますが、家族としては聞きたくなかったと思います。
この辺りはキリスト教的な感覚なのかもしれません。懺悔をすることで、悔い改める。
そう考えると、このシーンの意味も納得です。
トム・クルーズというとイケメン俳優というイメージがありますが、普通にいい俳優だと思います。演技も絶品です。
とてもいい映画だと思います。
興行収入1億61百万ドルを稼ぎ出しました。アカデミー賞も2部門受賞です。
ベトナム帰還兵の悲しみを胸に受けたいひとのために!