もうタイトルだけでそそられる映画です。
ナチとソビエトが登場しますが、ドイツでもロシアでもなくノルウェーの映画です。
ノルウェーは冬戦争でソビエトに侵略されたこともあり、大戦初期はドイツ側に立って参戦していました。
もちろん祖国は戦場になっています。
さて映画ですが、主人公たちが山荘でナチスの財宝を発見します。それが引き金となり、ナチスのゾンビが復活。山荘の仲間だちは主人公を残して全滅します。
主人公もナチゾンビに噛まれますが、その腕を切り落として脱出に成功します。
で、主人公が病院で目覚めると、なんと腕が復活しています。
「車の中に腕が残っていたから、縫合に成功したよ」
と医者にいわれますが、間違ってゾンビの腕を付けられてします。この腕の制御が難しく、意図せずに人を殺してしまいますが、この腕の力でゾンビとしての特殊能力に目覚めます。
ところで目覚めて進撃するナチゾンビ軍。このゾンビの目的はヒトラーの指令、村の住民皆殺しが目的です。
彼ら人対抗するため、主人公はナチスに殺害されたソビエト軍をゾンビとして復活させます。
というのがざっくりストーリです。
思ったより面白かったです。
ゾンビの腕を縫合されたシーンには笑ってしまいました。
途中で対ゾンビの専門家と称するゾンビスクワット(という名前の素人)が登場しますが、ちょっとキャラが滑っているかも。素人なのに妙に強かったりして。
ゾンビスクワットより、途中で仲間にしたゾンビが良い味がでています。間違って倒されたり、空回りする車を脱出させるための踏み台になったり、もう散々な扱いです。
終盤もとても良いです。3の法則を意識した構成になっており、ソビエトゾンビ軍で解決するかと思ったら、ナチスゾンビ軍に負けてしまいます。
一騎打ちで倒した、と思ったら逆襲されて主人公はピンチ。そして解決という流れです。
また前半は主人公は逃げるだけですが、特殊能力に気づいてからは反撃にでるといったミッドポイントも明確です。
主人公はゾンビに恋人を殺されているので、戦いには個人的復讐という目的もあります。あまり強く表現はされてはいませんが。
いちおうゾンビ軍が村に到着というタイムリミットの設定もされています。
一本調子にならないように、ダメダメ警官もチョクチョク顔をだします。
B級映画であることは間違いありませんが、B級映画としてみると、とても真面目に作られています。
なかなか楽しめました。B級映画のピカイチです。
ナチゾンビというパワーワードに惹かれるひとたちのために!
2024年12月21日
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