2024年12月08日

【映画】IT/”それ”が見えたら、終わり

スティーブン・キング原作のホラーです。


IT/イット

IT/イット "それ"が見えたら、終わり [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2018/08/08
  • メディア: Blu-ray



舞台は1986年のアメリカ郊外の街。
そこで、少年が次々と行方不明になる事件が発生します。
その犯人は踊るピエロ、ベニー・ワイズ。主人公たち少年たちは、ベニー・ワイズとの対決に向かいます。
というのがざっくりとしたストーリーです。
主人公たちは「負け犬クラブ」として、不良少年からいじめられています。
ひとりでいるところを狙われますが、あるとき、全員が集まっているときに反撃して、仲間を救出することに成功します。
これが第1の成長です。その一方で、不良少年に恨まれることになります。
第2の成長は、ベニーワイズが発する恐怖に負けたあとです。
負け犬クラブはバラバラになりますが、それぞれの家庭での課題をクリアーして、保護される少年から独立した少年へと成長することに成功します。
この2段階の成長をへて、再びベニーワイズと対決するという構図です。
ミッドポイントはベニーワイズの住処を発見した場面ですが、これが第1の成長と第2の成長の間に設定しているのも、試練を乗り越えて成長する過程を強調することに成功しています。
ホラーなので、次々と観客を驚かす演出、不気味な演出が続きます。
そのホラー要素も見せ場なのですが、この作品の根本は少年が成長する物語です。
恐怖を克服し、力を合わせることの大切さを学ぶストーリーです。
また、主人公の行動を引っ張るエンジンとして、弟の事件があります。弟はベニーワイズにやられて、主人公はずっとそのことを気にかけています。
また、負け犬クラブに途中から入った唯一の女性も、物語をひっぱるエンジンとなっています。
様々な要素を取り込んだ、なかなかのホラーだと思います。
評論家の評価も高く、興行成績も優秀。製作費35百万ドルに対して、興行収入7億2百万ドルと20倍もの収益を上げました。

スティーブンキング原作の名作ホラーを楽しみたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 21:00| Comment(0) | 映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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