2024年11月30日

【映画】ラスト・ウォリアー/最強騎馬民族スキタイを継ぐ者

B級感を漂わすロシア映画です。


ラスト・ウォリアー 最強騎馬民族スキタイを継ぐ者 [DVD]

ラスト・ウォリアー 最強騎馬民族スキタイを継ぐ者 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
  • 発売日: 2018/06/02
  • メディア: DVD



スキタイ民族ですが、古代に東イラン周辺で活動していた騎馬民族で、概ね3世紀頃に消滅しています。
さて映画ですが、舞台は11世紀の中央アジア。
主人公は、そのあたり一帯を支配する王の右腕です。
あるとき、スキタイの生き残りの一族が、主人公が支配する村を襲い、妻子を奪います。
ここに取り残された野盗のひとりを捕まえ、彼に誓わせて、彼と一緒に妻子を取り戻す旅を続けるというのがメインプロットです。
サブプロットして、野盗に置き去りにされた男は、実は首長を争うライバルがいて、そのライバルが男を蹴落とすために置き去りにしたという設定があります。
あと、もうひとつのサブプロットとして、主人公は他の部族の若者から戦いを挑まれ、ボコして恨まれるというのがあります。
さてさて映画ですが、まず野党の残虐な村人襲撃から始まります。
ここで彼の強さをアピールする設定でしょう。けど、戦い方がとても現代的です。
その後、主人公が襲撃され妻子が奪われます。そこに置手紙があり、「王を毒薬で殺せば妻子は助ける」とあります。
主人公と王は共謀して、王は毒薬を盛られたふりをして、そうして敵をだましているうちに主人公は旅立ちます。
いろいろあって、主人公は熊の力を身に着けます。
一緒に旅をしていた男は、ライバルとの決戦に敗れて死亡しますが、主人公はそのライバルを倒して首長に収まり、妻子を取り戻して国に帰ります。
その際に、王にはスキタイ人を保護する約束をします。
しかし、王はその約束を裏切り、スキタイ人を皆殺しにします。
まあ、いままで村人を散々殺されたきたので、分からないでもないです。
主人公は王のもとを去りますが、冒頭でボコした部族の父が追いかけてきて、戦いになったところで映画は終わります。
残虐シーンが多い点は気にかかりますが、とってもB級感満載で嫌いではないです。
プロットは、古典的な神話形式をベースにしています。奪われたものを取り返す。
その過程でいかに主敵を隠すかですが、ボコした相手を物語の中盤で殺してしまうため、この時点で主敵がほぼ絞られてしまいます。
主人公が突如として熊の力の目覚めるところも、ご都合主義的で、ちょっとCGを使ったりして、ここがまたB級感で良いです。
すごく楽しめる映画ではありませんが、B級映画として楽しむのが作法といった感じの映画です。

ロシア産のヒーロー映画を楽しみたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 21:00| Comment(0) | 映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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