15~16世紀を生きた4人のローマ教皇の物語です。
収録されている作品、ローマ教皇は以下の4つです。
・『最後の十字軍』(ピオ2世:在位1458~1464)
・『アレッサンドロ6世とサヴォナローラ』(アレッサンドロ6世:在位1492~1503)
・『剣と十字架』(ジュリオ2世:在位1503~1513)
・『ローマ・16世紀初頭』(レオーネ10世:在位1513~1521)
時代はルネッサンスで、教会や法王の権威が揺らいでいた時代になります。
ピオ2世は時代錯誤な十字軍遠征を目指し、見事に道化師役となって終わります。
アレッサンドロ6世はチェーザレの父です。フィレンチェのサヴォナローラは教皇の不正を批判し、民衆に神と直接結びつくよう訴えます。
神の代理人である教皇はサヴォナローラを恐れ、徹底的に弾圧します。
ジュリオ2世は教皇とは思えないほど政治屋であり戦争屋です。
たいした軍事力もないのに教皇領の拡大を目指し、他国と次々とイタリアに引き入れては、その勢力が強くなりすぎると別の国を引き入れるといったかなりまずい政策を繰り返します。
人気のある教皇ですが、塩野七生は批判的です。
レオ10世はロレンツォ・デ・メディチの息子です。
このときに教皇暗殺計画が発覚したのが短編の主題ですが、wikiでは何も記載がないので、創作なのか事実なのかは分かりません。
個人的に一番読みやすかったのは『最後の十字軍』です。
ピオ2世の目的がはっきりしており、短編らしく、ピオ2世の野望と挫折が小気味よくまとまっています。
次が『剣と十字架』でしょうか。
こちらもジュリオ2世の目的がハッキリしているので、短編らしくストレートな作品になっています。
『アレッサンドロ6世とサヴォラローラ』と『ローマ・16世紀初頭』はちょっと技巧的すぎるかな、というのが自分の印象です。
人間臭いローマ教皇の話を読みたいひとのために!
2026年02月14日
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