『君主論』マキャベリの分析対象となったチェーザレの生涯を描きます。
チェーザレは15世紀後半を生きたイタリアの貴族です。
父は法王アレクサンデル6世で、父の威光をバックにして、何もないところからローマ教皇軍を率いてイタリア制圧を目指します。
しかし、味方だったフランス王ルイ12世がチェーザレの行動に警戒心を抱き、さらに傭兵部隊の反乱もあってとん挫します。
反乱軍と講和を結んだあとで、反乱軍の首謀者を次々と粛清しますが、父のアクレサンデル6世と同時にマラリアに罹患し、本人は重体、父は死去したことで運命は暗転します。
新法王のピウス3世はチェーザレに同情的でしたが、1カ月で死去、その後継のユリウス2世は父の政敵だったことからチェーザレの運命は終わります。
捕囚の身から逃亡に成功して義兄の元に身を寄せて再起を狙いますが、スペインとの戦いで戦死。
31歳の短い生涯を終えます。
このチェーザレを塩野七生は歴史コラム的に描きますが、まだ2作目ということもあり、正直読みにくいです。
チェーザレはせわしくなく動きますが、地図が巻頭にあるだけなので分かりにくく、人名もポンポンでてくるので把握するのが難しいです。
またチェーザレを様々な面から描こうとして、結果として焦点がぼやけてしまったようにも思います。
それでも、チェーザレは魅力的な人物であり、必要悪のような存在だと思います。
だからこそ、マキャベリも惹かれたのでしょう。
中世ヨーロッパの風雲児、チェーザレ・ボルジアのことを知りたいひとのために!
2026年02月12日
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