実在する犯罪組織リーダー、ジェームス・ジョセフ・バルジャーを主人公とする映画です。
舞台は1970年代後半から、1980年代です。
バルジャーの弟は上院議員という地元の有力者。
そして幼馴染にFBI捜査官がいます。
バルジャーはボストンであらゆる犯罪に手を染めますが、対立するマフィアを壊滅させるために、幼馴染のFBI捜査官と組み、情報提供者となります。
バルジャーの情報をもとに幼馴染はマフィア壊滅の手柄を上げます。幼馴染はバルジャーを守るために、バルジャーを密告した人物の情報を流し、また様々な捜査を妨害します。
二人の関係が、単なる幼馴染から、共同犯罪者へと変わっていきます。FBI捜査官の妻はバルジャーとの付き合いを毛嫌いします。
バルジャーも身の安全を守るため、FBIにわいろを渡します。
全てが順調に行っているように見えました。
しかし、検事が交代したことで捜査官もバルジャーを守れなくなり、いままでバルジャーと結託した捜査官や仲間たちが逮捕され、そしてバルジャー本人も16年間の逃亡生活の末に逮捕されます。
という感じの映画です。
なにりよりジョニーデップの演技が素晴らしいです。
バルジャーはすぐにひとを殺す冷酷な殺人者ですが、その一方で家族を大切にして、地元の老女に気軽に声をかけてハグをするという一面もあります。
成功しているときは残忍な面も控えめですが、追い詰められて裏切者が増え始めると、どんどん残忍になっていきます
幼馴染のFBI捜査官も内偵されるようになり、どんどん孤立してきます。
そうした過程を、ほぼ実名で映画化する企画に感心です。
製作費53百万ドルで興行収入1億ドルという微妙な成績です。
ジョニーデップの演技に対して、全米映画俳優組合賞・主演俳優賞にノミネートされてます。
実在するケイパー映画を楽しみたいひとのために!
2024年10月08日
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