2022年超ショートショートに応募した作品です。
テーマは選択制ですが、「そうめん」を選びました。
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『乙女そうめん』 齊藤 想
そうめんは傷ついていた。恋心を寄せていたうどんに振られたのだ。
「気持ちはうれしいけど、おれ、もう少しセクシーな麵がタイプなんだ」
そうめんは泣いた。泣いて泣いて、うどんにつるつると絡みついた。
「セクシーってどういうこと? きしめんさんやほうとうさんのような、豊満な麺がタイプなの?」
「セクシーってそういう意味じゃなくて……」
「それならラーメンさんとかスパゲッティーさんとか?」
「おれはコテコテな日本系だから、中華系や西洋系はちょっと苦手かも」
「それなら、あなたの意中の麵はひやむぎさんなのね」
うどんは太い頭をゆらゆらと横に振った。
「そもそも、おれたちは同じ小麦粉から生まれた兄妹みたいなものじゃないか。そうめんのことは大好きだし、これからもいい関係でいたいけど、本当にごめん」
「それで、そば粉から生まれた蕎麦とイチャイチャしているわけね。あい盛りって何よ。同じつゆに浸かったりしていやらしい」
「ご、誤解だよ。あれは仕方なく……」
「うどんさん最低! 私は絶対にあい盛りにされないから!」
こうして、そうめんはあい盛りにされることもなく、至高の地位を守り続けている。
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