Мナイトシャラマンを一躍、人気監督にのし上げた超有名作です。
公開は1998年。主役はブルースウィルス。
ブルースウィルスといえばダイハードの印象が強いですが、本作ではケビンコスナーのような雰囲気です。
子役のハーレイ・ジョエル・オスメントも天才子役との評価を得ますが、大人になってからの活躍はいまひとつのようです。
なかなか難しいです。
さて映画ですが、主人公は精神科医です。以前の患者に逆恨みされ、銃撃されます。
そこから数カ月後、主人公はある少年の治療に取り掛かります。
少年は奇妙な妄想、残酷な考えに囚われています。
実は彼には第六感(シックスセンス)があり、死者が見えるのです。その死者におびえ続けています。
精神科医も治療方針に戸惑い、すれ違いの妻との関係改善のために治療を放棄しようとしますが、少年の懇意により治療を継続します。
二人はある少女の葬式に向かいます。
ここがミッドポイントです。
少年は死者である少女の声を聴き、父親にあるビデオを渡します。そのビデオには、少女が母親によって毒殺された証拠が映っていました。
少年は死者との会話におびえるのではなく、死者の声に耳を傾けることにしたのです。
そう思わせたのは、精神科医の功績です。
孤独だった少年も元気になり、学芸会で主役を演じるまでになります。
その一方で、精神科医は妻との関係に悩んでいました。そんな彼に少年はアドバイスをします。
「寝ているときに話しかければいい」
そうして妻に話かけ、精神科医は実は自らが死者であることを悟ります。
そして、妻に別れを告げます。
実によくできた映画です。
実は死者だった、という設定は他の映画でも使われ2001年『アザーズ』はそのまんまだし、1999年『ファイトクラブ』も改造版です。
それだけ影響を与えた映画と言えます。
本作の素晴らしいところは、ただ「実は死者だった」で終わらせないところです。
精神科医と少年の交流という点、精神科医と妻との関係性、少年と母親との関係性、というドラマを作りそれをオチとは無関係なところでしっかりと成立させているところです。
だからこそ、驚いて終わりの映画ではありません。
製作費40百万ドルで、興行収入は6億73百万ドルと世界的な大ヒットになるとともに、アカデミー賞受賞にはならなかったものの5部門でノミネートされました。
Мナイト・シャラマンの傑作スリラーを堪能したいひとのために!
2024年09月30日
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