2025年07月08日

【書評】福田ますみ『暗殺国家ロシア~消されたジャーナリストを追う~』

ロシア国内で不偏不党の新聞発行を続ける「ノーバヤガゼータ」のルポです。

暗殺国家ロシアーー消されたジャーナリストを追うーー (新潮文庫)

暗殺国家ロシアーー消されたジャーナリストを追うーー (新潮文庫)

  • 作者: 福田 ますみ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/05/27
  • メディア: 文庫


本書の中で印象的な写真があります。
編集風景なのですが、部屋の天井近くには額縁に飾られた何枚もの写真が並べられています。
この写真ですが、実は暗殺された記者たちだそうです。
ロシアにおいて報道の自由はありません。
特に地方は市長が地元マフィアのボス的な人物が多く、彼らの痛いところを付くとすぐに暗殺者がやってきます。
それでも、真実を読者に伝えるために活動する記者たちがいます。
ソ連が崩壊した一時期は、報道の自由が謳歌できたようです。
その後のエリツィン政権からプーチン政権で逆回しが始まり、いまはほとんどのメディアが政権の息がかかっており、反政府的な報道は許されません。
テレビ局は全滅ですが、新聞はまだ影響力が低いために、お目こぼしをもらっているようです。
それでも、次々と記者が殺されていく。
恐ろしい世界ですが、これが世界的には普通のことなのかもしれません。日本に住めることに感謝したい気持ちです。

ロシアにおける生々しい実態を知りたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 12:00| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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