中野京子の語りが秀逸の名画シリーズ、ギリシャ神話編です。
ギリシャ神話といえばゼウスです。
とにかく女好きで、そのおかげで様々な絵画にわき役として登場します。
当時の絵画は、いまでいう映画であり、エロであり、エンターテイメントでした。
人間の裸の女性を描くことはNGでしたが、神話のワンシーンなら仕方がない。ということで、女神たちの裸が量産されました。
本書で紹介されているティントレット『ウルカヌスに見つかったヴィーナスとマルス』はエロイです。
レンブランド『ダナエ』、クーザン『エヴァ・プリマ・パンドラ』も色気がムンムンです。
男同士の恋愛も描かれています。
エンターテイメントといえばティツィアーノ『バッカスとアリアドネ』なんて、いまにも動き出しそうです。ブッサン『人生の踊り』は謎解きを楽しむ絵なので、これはミステリと言えそうです。
なにより、中野京子の語りが面白すぎます。
様々な絵画の新しい楽しみ方を知りたいひとのために!
2025年02月15日
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください