村上春樹の短編小説集です。
収録されているのは5作です。
ざっくり紹介すると、こんな感じ。
『偶然の旅人』
……作者自身が体験した偶然話と知人から聞いた偶然話の紹介
『ハナレイ・ベイ』
……サーフィン中に鮫に襲われ死んだ青年の母親が、その浜を訪れる。
『あれそれが見つかりそうな場所で』
……階段の途中で突然失踪し男性の謎を追う。
『移動する腎臓のかたちをした石
……父から「本当に意味をもつ女性は3人しかいない」と言われてきた青年の話
『品川猿』
……名前を盗む猿が品川に現れる。
一番、村上春樹らしいのは『移動する腎臓のかたちをした石』でしょうか。
女性と出会い、性行為を行い、そして別れていく。文体といい、展開といい、凝縮した村上春樹という感じがします。
『あれそれが見つかりそうな場所で』は、異空間への転移というか、他の作品との共通性を感じます。
短いので、気軽に読める短編集だと思います。
村上春樹の短編を読みたいひとのために!
2025年01月19日
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