第47回読売文学賞受賞作品です。
村上春樹の長編小説としては8作目にあたります。
ストーリーとしては法律会社を辞めて無職の主人公から猫がいなくなり、そして妻がいなくなります。
ざっくり言えば、その妻を探す話です。
とはいえ、コレといったストーリーがあるわけではありません。
猫と妻の消失をきっかけとして、主人公の周りに奇妙な人間が集まり(1Q84にも登場する牛河もいます)、少しずつ主人公の世界がズレていきます。
現実と幻想を揺れ動きながら、様々な選択を経て、主人公は自らの世界を取り戻していきます。
本作ですが、不思議な魅力にあふれた作品だと思ます。
少し奇妙な人物たちの背景がしっかり書かれており、それぞれの人生が微妙に交わり、そして離れていきます。
そして、なにより文章が良いです。
本作は人生の縮図だと思います。
村上春樹を堪能したいひとのために!
2025年01月18日
この記事へのコメント
nice!
Posted by ふるたによしひさ at 2025年01月19日 13:28
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