以前からの著者の主張がまとまっています。
本書は『新潮45』『正論』『Voice』に寄稿した論文をまとめたものです。
第1章『偽りのリメンバー・パールハーバー』では、アメリカは日本が開戦に踏み切ることを知っていたが、真珠湾攻撃は予想外だったことを証明します。
第2章『スキャンダラスなヤルタ会談』では、ヤルタ会談でルーズベルトが他国の領土を勝手にソ連に与えるなど承認し、その挙句に議会で批准されずに反故になったことを示します。
第3章『原爆投下は必要なかった』では、戦争終結のために仕方がなかった論を否定し、国体保持の条件さえ提示すれば日本は降伏していたこと、さらにはそのことをアメリカも認識していたことを示します。
第5章『国家誕生と同時に始まった中国の侵略』では、朝鮮戦争に介入するとの同時並行で様々な国に侵略していた中国の実像を暴きます。
また、第4章では戦後GHQによるプロパガンダを、第6章では米中、日中の国交正常化交渉と曖昧にされた尖閣諸島について論じます。
他の書籍と被る内容も多いですが、とても読みやすくて分かりやすいと思います。
戦後の歴史を深く知りたいひとのために!
2025年01月07日
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