2024年12月08日

【書評】G・K・チェスタトン『ブラウン神父の不信』

ブラウン神父シリーズの第3作です。


ブラウン神父の不信【新版】 (創元推理文庫)

ブラウン神父の不信【新版】 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/05/21
  • メディア: 文庫



8作の短編が収録されています。
発表されたのは1925年~1926年で、日本だと大正14年~昭和元年です。芥川龍之介が入水自殺する1~2年前です。
第1作と第2作から少し間が空いているのですが、いままでの基本的なトリックから少し踏み出して、『ダーナウェイ家の呪い』など、ややパズル的なトリックが増えた印象です。
それでも、現代でも使われるトリックが満載です。
特に『ムーン・クレサントの奇跡』はほぼ同じトリックの作品を読んだことがありますし、『ギオン・ワイズの亡霊』もかなり近いトリックを見たことがあります。
それだけ、後世への影響力の強さを感じます。

短編ミステリの古典に親しみたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 12:00| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください