2024年10月20日

【書評】清武英利『プライベートバンカー ~カネ守りと新裕福層~』

超裕福層を相手に商売をするプライベントバンンカーのノンフィクションです。


プライベートバンカー カネ守りと新富裕層

プライベートバンカー カネ守りと新富裕層

  • 作者: 清武 英利
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/07/13
  • メディア: 単行本



主人公は野村証券を退職し、国内銀行を経てシンガポールでプライベントバンカーになったある金融マンです。
シンガポールは裕福層を取り込む戦略を取っており、税金は安く、金融商品も自由度が高いため、世界中から裕福層が集まっています。
主人公はある銀行にヘッドハンティングされ、そこで虚々実々の金融戦争の渦中に放り込まれます。
裕福層ほど、国を移るのが容易です。永住権も簡単に取れますし、移住を支援するツールも様々です。日本の相続税には5年ルールがあるらしく、財産を海外に移し、5年間異国で過ごせば相続税の対象にはならないようです。
そうした裕福層たちの資金を、プライベートバンカーたちが奪い合います。
日本では考えられないような世界が広がっています。
裕福層を知るという意味で、とても参考になりました。

プライベートバンカーについて知りたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 12:00| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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