2024年08月01日

【書評】野田昌宏『レモン月夜の宇宙船』

表題作は、野田昌宏の代表作です。


レモン月夜の宇宙船 (創元SF文庫)

レモン月夜の宇宙船 (創元SF文庫)

  • 作者: 野田 昌宏
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2021/09/16
  • メディア: 文庫



野田昌宏はSF作家の顔と、テレビ制作会社社長としての顔があります。
むしろ後者の方がなじみが深いかもしれません。
特に『ひらけ!ポンキッキ』は誰もが知る番組で、ガチャピンのモデルは野田昌宏です。
『料理の鉄人』も大ヒットしました。
本作は8つの短編が収録されています。
野田昌宏の文体ですが、無駄口体といいますか、けっこう余計なことをたくさん書いています。
『学術研究助成金』は、その無駄口がマッチしていて、コミカルな短編に仕上がっていると思います。
ただ、当時の雰囲気もあるとは思いますが、無駄口がストーリーを分かりにくくしている面もあるかと思います。
好みが分かれるかもしれません。

野田昌宏の代表作を読みたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 12:00| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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