
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
最初に13の質問があります。選択肢が3つなので、あてずっぽうでも正解率33%です。
ところが、ほとんどの設問で(13中12問で!)33%を下回ります。
人類はチンパンジー以下の知能しかないのでしょうか?
ということで、世界をゆがんてみてしまう10の本能についての解説が始まります。
こう書くと仰々しい本のように感じるかもしれませんが、教えはいたってシンプルです。
官僚の世界で「海を渡れ 川を上れ」という言葉があります。
”海を渡れ”は世界と比べること、”川を上れ”は歴史と比べることです。
本書の主張をまとめると、以下の3点に集約されると思います。
・確かなデータで判断すること。
・様々な国々と比較すること。
・過去のデータを比較すること。
簡単そうで、実際には難しいことばかりです。
ただこうしたことを知っていると、提示されたデータを単純に信じることや、情緒的な訴えに疑いを挟むことができるかと思います。
著者の人柄が現れているのか、くだけた文章で、著者の体験談も豊富で読みやすいです。
世界はどんどん良くなっています。これはデータからも確実です。
情緒的な言動に惑わされず、正しい情報で判断することは、大事だと思います。
世界の見方を学びたいひとのために!