2024年07月14日

【書評】早坂隆『戦場の名言集~いま胸を打つ遺言~』

提督から一兵士までの遺言集です。


戦場の名言集 いま胸を打つ遺言 (中公新書ラクレ)

戦場の名言集 いま胸を打つ遺言 (中公新書ラクレ)

  • 作者: 早坂隆
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2015/08/14
  • メディア: Kindle版



山本五十六、山口多門、南雲忠一、栗林忠道、山下奉文、今村均などの有名な将軍もいれば、神風特攻隊をはじめとする一兵士たちの遺言もたくさん収められています。
「ハキハキと勇気を出せ」
これはある陸軍中尉がルソン島の戦いの前に家族にあてた遺言の一節ですが、こういう普通の言葉が、なんとなくじんときます。
この本で岡田資を知りました。
名古屋大空襲で撃墜したB29の搭乗員を処刑した責任者です。無差別爆撃はハーグ条約違反の戦犯で、国際法上は捕虜にはならないと主張したそうです。
扱いとしては、便衣兵と同じでしょう。
もちろん死刑になるのですが、国際法上合法である主張をしたおかげか、部下は重労働ですみました。
命乞いをするのではなく、全力で戦う、勇気ある行動だと思います。

軍人たちの遺言をしりたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 12:00| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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