2023年02月15日

【書評】門田隆将『奇跡の歌』

ペギー葉山の代表曲、『南国土佐を後にして』にまつわる秘話を掘り起こします。


奇跡の歌:戦争と望郷とペギー葉山

奇跡の歌:戦争と望郷とペギー葉山

  • 作者: 門田 隆将
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/07/24
  • メディア: 単行本



『南国土佐を後にして』は鯨部隊と呼ばれた高知県出身の中隊で自然発生的に生まれた歌です。
歌う人によって歌詞も違えば音程も違う。
戦後、作曲家が採譜し、歌詞を整え、そしてペギー葉山が歌うことで大ヒットしました。
本の前半は、鯨部隊で飼われていた豹の物語です。
中国人民から頼まれ豹退治に出かけたところ、生まれたての小豹を保護します。
部隊はこの豹をかわいがり、豹も兵士になつきます。放し飼いにされていたというから驚きです。
部隊が戦地に移動することになり飼えなくなり、上野動物園に引き取られることになりますが、戦局の悪化で毒殺処分となります。
とても悲しい話です。
後半はペギー葉山が中心です。
イメージに合わないとあれだけ嫌がっていたのに、歌うと大ヒットとなり、いまや代表曲となりました。
戦後は遠くになりにけりです。

戦後の大ヒット曲の秘話を知りたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 21:15| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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