本局は形勢判断が二転三転する乱戦となった。
【王将戦・中継サイト】
http://mainichi.jp/enta/shougi/ohsho/
後手番の久保王将はいつものように角道を止めないゴキゲン中飛車を採用する。挑戦者の豊島六段がどう対抗するかだが、豊島六段が先に新手を披露した。おそらく研究手順なのだろう。
が、あまり効を奏しなかったようで、54手目に久保王将が飛車を放った局面は、久保王将が指しやすそうな印象を受ける。
ところが、58手目に歩を取った手が甘かったようで、豊島六段の駒損しての反撃が手ごわく、そこからは豊島六段の流れとなる。
若干20歳の若さあふれる指し回しです。
そこから急転直下で81手目には検討陣から「ギブアップじゃないですか」との声もでるが、ここから粘る、粘る。
久保王将は受けが上手いので、粘りも一級品です。
96手目の飛車打ちでの守りが上手い受けで、ここで逆転模様。
豊島六段も途中の飛車の突入がやりすぎたようで、ここでは若さが逆に出ました。
久保王将優勢になるが、106手目の6一金と120手目の7六香が痛恨の免機で、この先は豊島六段の勝ちとなりました。
久保王将にしては珍しくちょっと失敗気味な終盤でしたが、久保王将の粘りとガンガン攻める豊島六段というお互いのいい面が出た将棋だと思います。
王将戦の第6局は3月14日、15日に行われます。
2011年03月09日
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