エイリアンシリーズの3作目ですが、正直失敗作かも。
さて3作目ですが、前作でリプリーたちは間一髪のところで逃れましたが、脱出艇が流刑惑星に墜落します。
生存者はリプリーのみ。
その流刑惑星はYY遺伝子を持つ人間(つまり男性)だけが収容されています。
脱出艇は壊れましたが、そこにエイリアンが潜んでおり、流刑惑星がパニックに襲われる。
その中で、武器がないリプリーと流刑者たちが、エイリアンと戦う、というストーリーです。
まず前半部ですが、主人公は不思議な惑星に落ちたというだけで、目的がありません。
2週間に1回だけ補給船がくるので、待てばいいのか、という感じです。
男性社会に女性ひとりですが、1回だけ強姦されそうになりますが、これといって大きな騒動が起こるわけではありません。
ただ、かなり頭の悪い所長が、「すべて女性が来たせいだ」というわけ分からないことをわめくだけです。
主人公の支援者の役割を果たすのは、前半が医者で後半は宗教家です。
流刑者だけにもっとグタグタで卑猥でもよかった気がしますが、思ったより秩序だっています。
エイリアンと戦う際も、突如として一致団結してしまいます。
それぞれのキャラの行動が、ストーリーに無理して当てはめているような気がします。
キャラが動いているというより、動かされているといいますか。
wikiによると、監督を務めたデヴィット・フィンチャーの意図に反する編集が行われたようで「新たに映画を撮るくらいなら、大腸癌で死んだ方がマシだ」と述べているようですが、むしろ脚本の問題のような気が。
終盤で、エイリアン目線の映像があります。
あまりカチャカチャ動くと酔いますが(『ハード・コア』のように)、そこまで動かないで、これならなかなか面白い試みだと思います。
製作費50百万ドルと当時にしては大金をつぎ込み、興行収入も前作を少し上回る1億60百万ドルを稼ぎました。
伝説的SFホラーの第3作を確かめたいひとのために!