2025年04月30日

第83期名人戦第2局(藤井聡太名人VS永瀬拓矢九段)

藤井名人の先勝で迎えた第2局です。

〔名人戦中継サイト〕
https://www.meijinsen.jp/
永瀬九段は、ときおり、ストレートな物言いをすることがあります。
最先端の角換わりについて、理解できるのは藤井名人、伊藤叡王、永瀬九段など5人程度。
解説者は、最先端を理解できないにしても、理解して解説する努力をして欲しい。
という感じです。永瀬九段は5人程度とぼかしていますが、本心は角換わりを盤上で語り合えるのは3人のみと思っているのかもしれません。
永瀬九段は努力型の代表格と見なされています。その努力の鬼だからこその、厳しい言葉なのかもしれません。
さあ最先端の角換わりを理解している両者は、名人戦で何局の角換わりをぶつけあうでしょうか!

〔棋譜〕※ネットで探してください。

戦型は両者の呼吸があったのか角換わりとなりました。
永瀬九段は3三金型という珍しい形を採用します。3三金と早繰り銀を組み合わせる作戦もありますが、永瀬九段は金銀を入れて通常形に戻します。
ここからは千日手を回避できるのかの攻防になります。先手は4六角と先に手放しているので打開が難しいように見えます。
ここから強く千日手模様を回避したのは永瀬九段でした。後手から打開したのですから、それなりの目算はあったものと思われます。
そこから激しい戦いになり、後手が面白そうな局面もありましたが、94手目の8六歩がもしかしたらうっかりだったかもしれません。
先手玉頭に拠点の歩を築けたとはいえ、取れる銀を桂馬を食い逃げされては流れとしてはおかしいかもしれません。
永瀬九段は拠点の歩を活かして先手玉を守る金を剥がしますが、手番を取られ、その手番で藤井名人が一気に決めに来ます。
ここからの藤井名人は強かったと思います。持ち時間を3分残すというタイムマネージメントも完璧です。
141手まで白星を挙げて、これで名人防衛に大きく近づく2連勝となりました。

名人戦第3局は、5月9日・10日に大阪府泉佐野市「ホテル日航関西空港」で行われます!
posted by 齊藤 想 at 22:04| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【公募情報】エコカレンダー2026キャッチコピー募集(短文・5/23〆)

応募者全員にエコカレンダーが贈呈されます。

〔主催者HP〕
https://www.n-techno.co.jp/calendar_campaign/form.html

主催者の日本テクノ株式会社は電気事業を行っています。
発電小売・電気保安・電気コンサルティングと電気の総合商社といったところでしょうか。
日本テクノは毎年エコカレンダーを制作してますが、そこに掲載する月ごとのキャッチコピーを募集しています。
キャッチコピーは美しい絵と一緒にカレンダーに掲載されます。
なにより、全員にカレンダーが贈呈されるのが魅力的です。応募する価値の高い公募だと思います。
応募締切は令和7年5月23日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:短文
テーマ :月をイメージするキャッチコピー
日本テクノ社長賞:GIFT streetセレクト シークレット詰め合わせセット30,000円相当
応募締切:令和7年5月23日
応募方法:主催者HP、FAX、ハガキ
posted by 齊藤 想 at 21:00| Comment(0) | 公募情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

最近の日常【令和7年4月第4週】

〔サブ用のモニターを買い替えた話・その1〕
在宅用の部屋に、サブ用の古いモニターが置いてある。
もちろんいまのとは縦横比が違うし、しかも分厚い。
大きさがというものありますが、なによりいまの基準で見ると、光量が不足している。
だから映画で黒っぽい画面になると、部屋の中が映ってしまう。
さすがにこれはと思って、買い直すことにした。
ということで、アマゾンでいろいろ比較します。けっこう悩む。うーん。

〔書き損じの年賀状を切手にした話〕
たいがい年賀状を何枚かはダメにする。また余裕をもって買うので何枚かは余る。
それらの年賀状を、2年分まとめて切手に返る。
もし使うとしたら封筒だろうと思って110円切手にする。というか、いつの間にかに郵便料金が上がりましたね。まだ古い郵便料金の切手が残っているのですが、もう一生使わなそうです。
何かの時にまとめて、とは思っていますが。
posted by 齊藤 想 at 12:00| Comment(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月29日

【映画】ダイ・ハード2

世界一不幸な男が、今回は空港でテロに巻き込まれます。

ダイ・ハード2 [Blu-ray]

ダイ・ハード2 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2012/10/12
  • メディア: Blu-ray


第1作でも開始30分から戦いが始まるというスピーディーな展開でした。
ダイ・ハード2ではさらにスピードアップして、事前情報は最低限に抑えて、映画開始10分から戦いが始まります。
ストーリーとしては、逮捕された麻薬王の奪還です。
テロリストたちは周到な準備のもと、空輸されてくる空港の管制機能を麻痺させ、空港機能を乗っ取ります。
そして空港関係者に要求に従わせようとします。
人質は、着陸できずに空中待機中の飛行機たち。燃料がもつのはせいぜい2時間です。
主人公マクレーンは、部外者入室禁止の貨物仕分室に侵入した怪しい男たちをつけたことで、事件に巻き込まれていきます。
最初は半信半疑だった空港警察も、テロリストが現れたことで事態の悪化を悟ります。テロリストたちは空港関係者の予想を上回ります。
軍隊にも応援を要請してテロリストたちと銃撃戦になりますが、実はこの軍隊が裏切り者で、茶番の銃撃戦をしていました。
最初はマクレーンがひとりでテロリストたちに立ち向かいます。
という感じの映画です。
ラスシーンにはいろいろと突っ込みがはいりましたが、最初から最後までドキドキハラハラの展開で、一級品のエンタメだと思います。
まず「飛行機の燃料」という自然発生的なタイムリミットの設定があります。これがあるから、観客は最後までドキドキします。
テロリストたちの準備が万端なところもポイント高いです。次々と突発的な出来事が起こりますが、それも敵ながら綺麗にさばいていきます。
マクレーンが空港警察と対立して、なかなか協力が得られないというテロリスト以外の障害も設定されています。
ラストも綺麗で、マクレーンの機転でテロリストを倒しますが、そのおかげで空港の滑走路に炎の直線ができて、これが誘導灯の役割を果たして飛行機たちが次々と着陸に成功する。
ひとつの結果に、複数の役割を持たせるナイスなアイデアです。
前作と同じく、主人公は超人的な能力を持っているわけではありません。
そうした中で、体を張って、手もとにある道具と熱意だけで機転を働かせて解決していく。そこが、このシリーズの魅力だと思います。
世界的な大ヒットシリーズになったのもうなずけます。
製作費は70百万ドルまでアップして、興行収入も2億40百万ドルと前作を上回りました。

世界的な大ヒットシリーズを堪能したいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 21:00| Comment(0) | 映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【書評】加藤廣『利休の闇』

千利休と豊臣秀吉との関係に焦点をあてた歴史小説です。

利休の闇 (文春文庫)

利休の闇 (文春文庫)

  • 作者: 廣, 加藤
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/10/06
  • メディア: 文庫


千利休は安土桃山時代にわび茶を作り上げ、当代随一の茶人として知られています。
物語は若き日の秀吉が、茶の湯の弟子入りを今井宗久、津田宗及に断られ、千宗易(のちの千利休)が引き受けたところから始まります。
宗易は秀吉に気に入られ、3000石を与えられ、茶人として頂点を極めます。
ただ、宗易が目指したのは極限まで切り詰められた芸術的な茶であり、秀吉はだれもが楽しめる茶を目指しました。
そうした方向性の違いがお互いのズレを生み、最後は因縁を付けられるように切腹を命じられたというのが著者の解釈です。
バックボーンは本能寺三部作と共通しており、本能寺で失われたはずの名品『つくも茄子』の捜索をめぐり、宗易の弟子である宗二が鼻と耳をそぎ落とされるという酷い殺され方をします。
こうした話が、抜群のリーダビリティーをもって、利休の最後まで駆け抜けていきます。
へち(本来はJみたいな漢字)貫の話も印象に残ります。

千利休ですが、自分なりの解釈だと、芸術家だったのかなと思います。
茶とは本来楽しむものですが、それを精神性を強調しすぎて、わけのわからない深遠なものにしてしまった結果として秀吉の勘気に触れてしまったのかなと。
また、かなり利にさとく(貧乏時代の影響でしょうか)、茶道具でかなりの巨利を得ていたことも悪印象を与えたのかもしれません。

千利休と秀吉の話を読みたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 12:00| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月28日

【SS】齊藤想『先祖伝来』(選外佳作_ChatGPT85点)

第12回小説でもどうぞ!W選考委員版に応募して、選外佳作をいただきました。

本作は相続税に関する盲点と、古い紙幣に関する知識を混ぜて作った作品です。
これは自分の体感ですが、知識を強調する作品は公募には向かないと思います。SF系の公募を除くと、採用された記憶がほとんどありません。
ということで、具体的な技法はこちらの無料ニュースレターで紹介します。次回は5/5発行です。



・基本的に月2回発行(5日、20日※こちらはバックナンバー)。
・新規登録の特典のアイデア発想のオリジナルシート(キーワード法、物語改造法)つき!

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 『先祖伝来』 齊藤 想

 先祖からの贈り物に頼るのは良くない。そう思いつつも、永田陽介は先祖伝来の長押を開けるかどうか悩み続けていた。
 陽介はお土産物屋に下す小物類の製造販売を営んでいる。商品は多数あるが、そのうちのひとつがドラマに登場したことをきっかけに人気が沸騰した。
 注文が殺到し、資材を買い入れ、増産のための設備投資をしたところで、メインバンクである地元信用組合の経営が傾いた。
 信用組合の担当者は、申し訳なさそうな顔で陽介にこう告げた。
「会社の決定により、融資を引き揚げさせていただきます」
 いままでは赤字スレスレだったが、来月から大幅な黒字が見込まれること。商品の売れ行きは好調で、今後は融資の返済が確実であることを説明したが、担当者は聞く耳を持ってくれない。
 陽介には家族がいる。3人いる子供は全員小学生で、会社を倒産させるわけにはいかない。そう情に訴えても無駄だった。
 まさに永田家存亡の危機だ。
 陽介は妻と一緒に、石蔵から長持を運び出した。陽介の高祖母は明治維新のドサクサに紛れて財産を築いたと聞いている。
 ただ、高祖母の晩年は不幸だった。
 成り上がり者とさげすまれ、金の亡者と村八分にされて、田畑を二束三文で売り払い、東京に出てひっそりと暮らしたという。
 残された財産は、この長持だけ。
 高祖母は吝嗇で、曾祖父や祖父は苦労したそうだ。それでも、この長持は開けずに陽介の代まで伝えられている。
 母はすでに亡く、父も2年前に天国へ旅立った。陽介と妻は先祖から伝えられた長持を前に、二人で相談を重ねた。
「いまは家族の危機なのよ。ご先祖様からの贈り物をいま使わないで、どうするのよ」
 この妻の言葉が後押しとなり、長持を開けることにした。
 陽介は金庫から鍵を取り出す。長持の鍵穴に挿しこむとき、右手が震えた。
 期待を込めて長持を開けると、その中身は汚くて古いお札の山だった。
 一番上に手紙が置いてある。高祖母の字だと思うが、達筆でこう書かれている。
「全部で千円ある。息子たちよ、危急の際には大切に使いなさい」
 陽介は気の抜ける思いだった。五銭札、十銭札、一円札……よくも集めたものだとは思うが、千円では何もできない。お札はどれもしわくちゃで、汚れがひどく、これでは買取価格も期待できない。この汚いお札に、高祖母の性格が滲みでている気がした。
 陽介はがっかりして、埃のように積もっている古札を握りつぶした。
 もしかしての期待を込めて、二人で古札買取業者に持ち込むことにした。
 業者は眉をひそめた。
 ほとんどがゴミクズのような値段だったが、ひとつだけ業者が目を見張った。
「ほう、これはスゴイ。これは未使用の旧国立銀行二十円券ですな」
「そんなに珍しいのですか?」
「いやあ、掘り出しものです。未使用なら2千万も期待できます。ただ、惜しむらくは、ここに折った跡があります。近年の傷のように見えますが」
 それは、陽介ががっかりして古札を握りつぶしたときにできた傷だ。
「判定としては美品になりますので、3百万が限度でしょうか」
 短慮で高祖母からの贈り物をダメにしてしまった。陽介はしょんぼりしながら、他の古札も含めて売却した4百万を手に帰宅した。
 妻からは慰められた。このお金があれば一息つけるじゃない。商品の売れ行きは好調だから、いまのピンチさえ乗り越えればいくらでも復活できる。
 そうだな。妻の言う通りだ。陽介がそう思い直していると、次の日になって電話が鳴った。信用組合が考えを変えたのかと思ったが、考えを変えたのは別の組織だった。
「こちらは税務署ですが、お父さんが亡くなられたときの相続財産で、申告漏れはありませんか?」
 古札買取業者が通報したらしい。陽介は舌打ちをした。
「旧国立銀行券の話ですよね。自分がうっかり折ったばかりに、2千万が3百万になりました。散々です」
「なるほど」
 税務署は相槌を打つと、こう続けた。
「相続税は相続時の価値で計算します。つまり、旧国立銀行券は毀損前の価値である2千万で計算しますので、前回の申告と合算すると、相続税の不足分として約四百万の追徴課税となります。いつごろお支払いいただけますか?」

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最近の金融・投資【令和7年4月第4週】

〔先週の株式市場〕
先週は4日プラスで1日マイナス。トータルぼちぼちのプラスです。
一気に下がったときは、だいたい半分ぐらい戻るパターンがおおいけど、また半分戻りまではいかないかなあ、という感じです。
やはりトランプ政権の行動が予想しにくいというものあるのかなと思います。
個人的にはもう少し上がってから横ばいになるかなあとか予想しているのですが。

〔タマホームの株主優待の話〕
タマホームは年2回オリジナルクオカードが届く。
このカードですが、毎回絵柄が変わります。
今年はマツケンです。片方が暴れん坊将軍で、もう半分がマツケンサンバ。
いやもう、マツケンサンバが鉄板過ぎて、もうなんとも。
次回はどんな絵柄になるのか楽しみです。
posted by 齊藤 想 at 12:00| Comment(0) | 金融・投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月27日

【映画】ダイ・ハード

ブルース・ウィルスの出世作となったアクション映画です。

ダイ・ハード [Blu-ray]

ダイ・ハード [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2012/10/12
  • メディア: Blu-ray


主人公はニューヨークの刑事です。
別居中の妻から企業のパーティーに呼ばれますが、その会場となったビルをテロリストが占拠します。
事件に巻き込まれた主人公は、ひとりでテロリストたちに立ち向かいます。
というのがザックリとしたストーリーです。
さて主人公のジョン・マクレーンですが、この映画の新しいところは、「主人公はヒーローだけど完全無欠ではない」ことだと思います。しかも、ただ単に運が悪くて、事件に巻き込まれただけという。
動きも最初はたどたどしく、銃を使うのも躊躇します。挙動はまるでトム・ハンクスのようです。
おまけに靴がないので、ガラスの破片でケガもします。
どちらかというと、ヒーローというより普通のオジサンに近いです。
その普通のオジサンが、熱意とアイデアで必死に戦います。
映画が始まって30分ぐらいで戦闘に入り、そこから1時間30分はほぼビル内での戦闘シーンです。
こうした映画だと単調になりがちですが、消防は途中で帰るし、警察も途中で帰りそうになるところ死体を落として振り向かせたり、人質の中から裏切者が出たりと、テロ以外との戦いも交えて、手を変え品を変えてで観客を飽きさせません。
いまみても、普通に面白いです。
いちおう夫婦間の和解や、銃を抜けなくなった警官が銃を抜けるようになったりと、そうしたテーマ的なものは少しあります。
ですが、これは普通のオジサンが必死に戦うというシチュエーションの勝利だと思います。
テロリストの首謀者を演じたアラン・リックマンは後日、ハリーポッターでスネイプ先生を演じています。
姿はまったく違いますが、しゃべり方がスネイプ先生です。
声は意外と変わらないものなのですね。
製作費が30百万ドル前後で、興行収入1億40百万ドルの大ヒット作品となりました。
観客を引き付けるしかけが満載です。

名作アクション映画を楽しみたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 21:00| Comment(0) | 映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【書評】『おいしいアンソロジー/ビール/今日もゴクゴク、喉がなる』

ビールに関するエッセイてんこ盛りです。

おいしいアンソロジー ビール 今日もゴクゴク、喉がなる (だいわ文庫)

おいしいアンソロジー ビール 今日もゴクゴク、喉がなる (だいわ文庫)

  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2023/07/12
  • メディア: 文庫


合計して44編ものエッセイが収録されています。
作家の幅も広く、1880年代生~1960年代生まで、ランダムで並べられている感じがします。
内田百閒、夢野久作といった名前もあれば、作家以外の名前もあり、本当にいろいろです。
赤塚不二夫のマンガまで掲載されています。
執筆年もバラバラなのですが、その初出の年がかいていないので、名前で時代が分からないとちょっと混乱してしまうかもしれません。
坂口謹一郎は農学者ですが『「泡はビールなりや」事件』は傑作です。
こんなことが真面目に議論され、警察沙汰の裁判になるとは驚きです。

ビールに関する様々なエッセイを楽しみたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 12:00| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月26日

【映画】アンブレイカブル

Mシャラマン監督によるラストが鮮やかなサスペンスです。

アンブレイカブル [Blu-ray]

アンブレイカブル [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2010/12/22
  • メディア: Blu-ray


主人公は中年警備員。演じるのはブルース・ウィルスで、Mシャラマン監督とはシックスセンスに続くタッグです。
彼は電車事故に巻き込まれますが、乗客で唯一生還し、しかも無傷という奇跡を生みます。
その彼に、イライジャと名乗る人物から手紙が届きます。
彼は骨形成不全症という難病を持っています。
彼は漫画の世界にあこがれ、原画販売を生業としています。漫画を愛しています。
イライジャは主人公を無敵のヒーローだと思い込み、妻や家族にいろいろと吹き込みます。
主人公には不思議な能力があります。それは体に触れた途端に、相手のことが分かるのです。
最初は意識しませんでしたが、イライジャと交流することで、その能力が特別であることを悟ります。その力で、主人公は少年を救います。
主人公はイライジャと握手をしますが、その瞬間、奇跡の人間を探すためにテロ事件を起こしていたのは、イライジャであるこを知ります。
シャラマン監督らしく、ラストであっと言わせるサスペンスです。
冒頭の列車事故のシーンから始まり、途中の様々なエピソードがラストに繋がっていきます。
家族関係もテーマとして盛り込んでいますが、この辺りの処理は、シックスセンスの方が上でしょうか。
ラストとの絡みがちょっと薄いかな、と思います。
あと監督がチョイ役で出演するのもお約束です。
イライジャを演じたのはサミュエル・L・ジャクソンですが、難しい役柄だとは思いますが、身体的ハンディキャップを演じながらも精神的な高みは維持する(しかも歪んでいる)見事な演技だと思います。
製作費75百万ドルで興行収入2億48百万ドルのヒット作となりました。

シャラマン監督のファンのために!
posted by 齊藤 想 at 21:00| Comment(0) | 映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする