2025年03月01日

【映画】ナイト&デイ

トムクルーズ、キャメロン・ディアスの協力タッグです。

ナイト&デイ(エキサイティング・バージョン) [Blu-ray]

ナイト&デイ(エキサイティング・バージョン) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (FOXDP)
  • 発売日: 2012/07/18
  • メディア: Blu-ray


基本的にはスパイアクション物です。
キャメロン・ディアス演じる平凡な女性ジェーンは、空港でトムクルーズ演じるロイと何回かぶつかります。
そのご一緒の飛行機に乗るのですが、なぞの軍団に襲われ、わけもわからないうちにジェット機は不時着して謎の軍団から逃亡することになります。
ロイの正体は敏腕スパイで、世界初の永久に電力を供給する電池とその開発者を守るために活動していました。
その一方で、FBIを名乗る組織がジェーンを拘束して、ロイの危険性を吹き込みます。
どちらが正しいのか、という感じで映画は進んでいきます。
ジェーンですが、ときおり薬で失神させられます。
そうこうしているうちに、危機を脱出してから目覚めることが何度か。
なるほど、こういう手法もあるのですね。観客としては、どう危機を脱出するのかが知りたいので、欲求不満はあるとは思いますが。
2010年なのでトム・クルーズは48歳です。ですが、屋根の上を駆け回り、見事なカーアクションを見せてくれます。
さすがはトム・クルーズといったところでしょうか。
この手の映画の見せ所は、だれが味方で誰が敵なのかずっとモヤモヤさせるところです。その上で、最後にすっきりさせることです。
途中で主人公が敵側だと思わせるシーンがあるのですが、主人公がそのように誤解させる行動をとった理由というのが……うーん、苦しいなあ。
このあたりの脚本は、ミッションインポッシブルシリーズの方が上かと思います。
アクションも楽しめますし、それなりにまとまっている映画かと思います。
製作費1億17百万ドル(思ったより高い)で興行収入2億62百万ドルはトントンでしょうか。

トムクルーズとキャメロン・ディアスのファンのために!
posted by 齊藤 想 at 21:00| Comment(0) | 映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【書評】山口真一『正義を振りかざす「極端な人」の正体』

SNSで過激な投稿を繰り返す人々についての分析です。

正義を振りかざす「極端な人」の正体 (光文社新書)

正義を振りかざす「極端な人」の正体 (光文社新書)

  • 作者: 山口 真一
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2020/09/16
  • メディア: Kindle版


ネットで過剰に他人を非難する投稿が目立ちます。
筆者の研究ではその投稿者はごく少数で、炎上事件に参加するユーザーは0.0015%であり、しかもそのうちの1.3%の投稿が14%を占めるということでした。
しかも投稿数はべき乗の法則にしたがう傾向があり、1番目が60投稿なら2番目は30、3番目は20、4番目は15……と、ごく少数の人々が原因とのことです。
基本的に中庸のひとは書き込まないので、極端なひとが意見表明をくり返し、しかも一方的に発信できるので、より過激になる。
という流れのようです。
しかも本人は「正義」と思い込んでいるからタチが悪い。民事裁判で勝訴しても、賠償金を素直に払ってくれないという実態もあります。
規制すべきという声が上がるのも当然ですが、筆者はやや否定的です。
「他に手は尽くしたか」「効果の対象を絞り込めるのか」の2点が大事と主張しますが、同感です。
筆者は民事訴訟のハードルを下げるという案を出していますが、とてもよい提案だと思います。
すきなくとも、悪用される可能性がある規制・規制で縛るよりかは。

炎上騒動について考えたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 12:00| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする