2025年02月23日

【映画】キャッツ&ドックス/地球最大の肉球大戦

キャッツ&ドックス9年ぶりの続編です。

キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争 [Blu-ray]

キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2011/07/20
  • メディア: Blu-ray


主人公はダメダメ警察犬です。
勇敢で格闘能力も高いのですが、指示に従わないために警察犬失格の烙印を押され、再教育のため施設に送られます。
その施設にいたところ、犬族のエージェントとしてスカウトされます。
猫のスパイ組織の敏腕エージェント、キティガロアは恐ろしい秘密兵器を開発していました。
この兵器が作動すると、犬たちが人間に反抗してしまいます。
人間に従わない犬は施設送りになり、犬族が消えた世界を猫族が支配する計画です。
エージェントとして採用された元警察犬が、ベテランエージェントと組み、キティガロアを追跡します。
というのがざっくりストーリーです。
本作も前作と同じく、様々な映画のオマージュシーンが出てきます。
『羊たちの沈黙』『メンインブラック』『ムーンレイカー』『ターミネーター』『ミッションインポッシブル』などです。
いやあ、ここまでおバカな映画を真剣に作るというだけで嬉しくなってきます。
ストーリーとしては取り立て注目するところはありませんが、ダメダメ警察犬が立派に独り立ちしたり、ダメダメ手品師が最後に観客の喝さいを浴びたり、種族を超えた動物たちの友情が生まれたり、ファミリー向けらしくきっちりハッピーエンドで仕上げています。
製作費80百万ドルで興行収入1億12百万ドルは赤字でしょうね。残念。

キャッツ&ドックスの続編を楽しみたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 12:00| Comment(0) | 映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【書評】中野京子『運命の絵 もう逃れられない』

名画に描かれた物語を楽しむ本です。

運命の絵 もう逃れられない (文春文庫)

運命の絵 もう逃れられない (文春文庫)

  • 作者: 中野 京子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2022/02/08
  • メディア: Kindle版


紹介されている絵画多数です。18章に分けて32作にも及びます。
冒頭を飾るんはモネ『フォリー・ベルジューのバー』です。
美人画として栄えますが、背景を知らなければそれで終わってしまいます。
この時代の背景、女性の弱い立場、バーで働くということはどのような意味を持つのか、ということを知ると、まったく別のストーリーが浮かび上がってきます。
ブリューゲル『雪中の狩人』も中世農村の風景なのですが、庶民の生活がまるで動画のように活き活きとしています。ブリューゲルは良いです。
オーラス・ヴェルネ『レノールのバラード』も原作を知ると、より映像が鮮やかに浮かび上がります。
それにしても、ゴーギャンの人生は……。

そんな感じで、名画を何倍も楽しめます。
ストーリーと一緒に名画を楽しみたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 12:00| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする