昼間は盲目の弁護士、夜はヒーローというヒーロー映画です。
映画は主人公の少年時代から始まります。
ひ弱でいじめられていた主人公ですが、盲目になったことがきっかけで超感覚を手に入れて、体も鍛えて、超人的能力を手にいていれます。
父はボクサー崩れでしたが、ボクサーとして再起をはかりますが、八百長試合を拒否したことで殺されます。
長じて主人公は弁護士になりますが、法の裁きが下されない悪人に、デアデビルとして私的制裁を加えます。
うーん、この辺りの感覚は日本人的にはちょっと分かりません。
最初の犠牲者?はレイプ事件を免れた中年男性ですが、彼に制裁するために移動中に足場にしたあれこれを破壊し、中年男性を追うためにバーをハチャメチャにして、所かまわず暴力行為を働きます。
あまりヒーローっぽくないですね。周りにいる人間は全員悪という設定なのでしょうか。そもそも、弁護士として、この行動はどうなんでしょうか。
ボスはこの街を支配するキングピンです。
このキングピンの正体はフィスクですが、自分の従わない人間は次々と殺し、気分によってはただ近くにいる手下を殺します。
イワン雷帝みたいな感じでしょうか。
これに武術の達人の女性との恋や、コリンファレル演じる百発百中の手裏剣の技を持つ男性との戦いが絡みます。
恋人が「父を殺したのは主人公」だと勘違いするのは、ある意味ではお約束の展開ですが、復讐のために武術の訓練をするのは奇妙ですよね。銃を使えと。
手裏剣の名手もかなり変なシーンがありますが、まあ、このあたりはアメコミということで。
主人公はある女性の殺害事件の弁護をしているうちにキングピンの正体に気がつきます。
で、なぜか最後はキングピンが望んで一騎打ちになってしまったりして。
製作費78百万ドルで興行収入1億79百万ドルはトントンでしょうか。評価はやや低めのようです。
スタンリーもしっかりカメオ出演しています。
アメコミヒーローの映画が好きなひとのために!
2025年02月08日
【書評】中野京子『新怖い絵』
怖い絵シリーズの新章です。
取り上げられているのは20作品です。
絵の美しさでいえばミレイ『オフィーリア』です。シェークスピアのオペラ『ハムレット』のワンシーンですが、水死したオフィーリアが、美しい花に包まれながら、水面に浮かびます。
モデルはエリザベス・シダルで、実際に浴槽に浸かってもらったそうです。そして、モデルの後日譚も紹介されています。
絵のストーリーが分かると、驚く絵がたくさんあります。
レーピン『思いがけなく』は帝政ロシアのシベリアから戻ってきた夫の姿。マルティーノ『懐かしい我が家での最後の日』は競馬で破産した貴族の家族。フラナゴール『ぶらんこ』は不倫が文化だった時代の恋愛模様。
こうした知識があるのとないのとでは、絵の見方が全然違ってきます。
ミレー『落穂拾い』もJブルトン『落穂拾いの女たちの招集』と比較することで、革新性が理解できます。
とても素晴らしいシリーズだと思います。
絵画に隠された物語を知りたい人のために!
取り上げられているのは20作品です。
絵の美しさでいえばミレイ『オフィーリア』です。シェークスピアのオペラ『ハムレット』のワンシーンですが、水死したオフィーリアが、美しい花に包まれながら、水面に浮かびます。
モデルはエリザベス・シダルで、実際に浴槽に浸かってもらったそうです。そして、モデルの後日譚も紹介されています。
絵のストーリーが分かると、驚く絵がたくさんあります。
レーピン『思いがけなく』は帝政ロシアのシベリアから戻ってきた夫の姿。マルティーノ『懐かしい我が家での最後の日』は競馬で破産した貴族の家族。フラナゴール『ぶらんこ』は不倫が文化だった時代の恋愛模様。
こうした知識があるのとないのとでは、絵の見方が全然違ってきます。
ミレー『落穂拾い』もJブルトン『落穂拾いの女たちの招集』と比較することで、革新性が理解できます。
とても素晴らしいシリーズだと思います。
絵画に隠された物語を知りたい人のために!
第38回「小説でもどうぞ」落選供養作品に掲載されました。
落選は落選なのですが、なんとなく受賞した気分です。
〔第38回「小説でもどうぞ」落選供養〕
https://koubo.jp/article/34156
小説でもどうぞ通常版とW選考委員版で最優秀賞をいただいているので、落選供養にも選ばれたことで3冠を達成した気分です。
第38回テーマは「サプライズ」で、掲載作品は『サプライズ・ショー』です。
予想もしない人物が登場するのがコンセプトのテレビ番組が舞台です。
この作品ですが、「伏線になりそうなキャラを探す」というテクニックを使ってきます。
技法の詳しい内容については、こちらのニュースレターを参照してください。
ついでに登録してくれたら、励みになります(もちろん無料です)
https://saitou-sou.theletter.jp/posts/8e7b5990-b9ab-11ef-9a8d-15b01f61eb9c
来月は佳作以上を目指したいです!
〔第38回「小説でもどうぞ」落選供養〕
https://koubo.jp/article/34156
小説でもどうぞ通常版とW選考委員版で最優秀賞をいただいているので、落選供養にも選ばれたことで3冠を達成した気分です。
第38回テーマは「サプライズ」で、掲載作品は『サプライズ・ショー』です。
予想もしない人物が登場するのがコンセプトのテレビ番組が舞台です。
この作品ですが、「伏線になりそうなキャラを探す」というテクニックを使ってきます。
技法の詳しい内容については、こちらのニュースレターを参照してください。
ついでに登録してくれたら、励みになります(もちろん無料です)
https://saitou-sou.theletter.jp/posts/8e7b5990-b9ab-11ef-9a8d-15b01f61eb9c
来月は佳作以上を目指したいです!