2025年02月01日

【映画】バットボーイズ2バッド

1995年から8年ぶりの続編です。


バッドボーイズ 2バッド [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

バッドボーイズ 2バッド [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2016/03/09
  • メディア: Blu-ray



主人公は1と同じく、二人組の黒人刑事。
麻薬組織を追いますが、本作では冒頭からマイケル・ベイ節がさく裂します。
カーキャリーカーを追跡するカーアクションで、次から次へとふってくる車に爆発。
後半では霊柩車を追跡して、今度は死体が次々と振ってきます。
終盤ではスラム街のバラックをなぎ倒しつつの爆走で、これまた爆発します(麻薬の製造工場、という言い訳はされていますが)。
とにかく隙あれば爆発です。
そこに片方の主人公の妹がもう片方の主人公の恋人で、しかも麻薬捜査官で潜入捜査中という設定も入れられています。
こうしたゴタゴタとした設定を入れてくるけど、それがものすごいどんでん返しに繋がらないものマイケル・ベイという感じがします。
アメリカ国内では捜査に成功しますが、犯人は妹を奪ってキューバに逃走します。
ここからがかなり荒唐無稽ですが、主人公たちは警察なのに、キューバに潜入して特殊作戦に従事します。
しかも唐突な作戦なのに受け入れ準備万端で、襲撃し、そして次々と爆発。
最後はアメリカ軍基地の前に広がっている地雷原での戦いで、やはり爆発。
最後の最後まで、徹底的にマイケル・ベイという感じがします。
147分はちょっと長いかなあ、というのが素直な感想です。
製作費が1億30百万ドルに跳ね上がりましたが、興行収入も2億73百万ドルと2倍になりました。収支はトントンでしょうか。

バットボーイズの続編を見たい人のために!
posted by 齊藤 想 at 21:00| Comment(0) | 映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【書評】村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』

第21回谷崎潤一郎賞受賞作です。


世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新潮文庫)

  • 作者: 村上春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/12/18
  • メディア: Kindle版



本作は村上春樹の長編小説4作目になります。
村上春樹らしく、2つの舞台が交互に進行していきます。これは『海辺のカフカ』『1Q84』でも同じ技法が取られています。
メインは「ハードボイルド・ワンダーランド」の舞台で、こちらは暗号を作成する「計算士」である主人公が、自らの意識に無断で仕掛けられた仕組みによって、敵対組織に狙われることになります。
「世界の終わり」の舞台は、主人公の意識の中です。主人公は閉ざされた街から奪取しようともがきます。
ラストは救われたともいえるし、希望をつけたともいえるし、助からなかったともいえるし、これが人生ともいえるし、といった感じです。
カテゴリとしてはSFですが、村上春樹らしく文学的な様々なウィットが散りばめられています。
作者曰く「自伝的な小説」とのことですが、正直、読み解くのは素人的にはかなり難しいです。
あまり深いことを考えずに、素直に楽しむべき小説かな、と個人的には思います。

谷崎潤一郎賞受賞作を読みたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 12:00| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする