若き日のマーロン・ブランドがとにかくイケメンです。
原作はシェイクスピア『ジュリアス・シーザー』です。
主人公はシーザーではなく、ブルータスです。ちなみにマーロン・ブランドが演じたのはアントニウスです。
映画はジュリアスシーザーが凱旋したところから始まります。
共和制支持のブルータスたちは、共和制が崩壊してシーザーによる帝政が始まると恐れ、自由のためにシーザーを暗殺します。
ブルータスは民衆に自らの指示を訴えますが、そのあとで演説したアントニウスにより、民衆の支持はアントニウスに集まります。
ブルータスは追い込まれ、戦場でも敗れて、最後は自殺します。
第26回アカデミー賞で1部門受賞するなど、評論家の評価は高いです。
とにかくセリフが長くてカッコイイのですが、このあたりは舞台が原作ということもあるのかもしれません。
さすがはシェイクスピアでしょうか。
ブルータスを憂国の志士として扱っていますが、ただ実態はシーザーの方が何倍も格上で、ブルータスはシーザーに助けてもらった過去があるのに裏切ったりするなど、人間的にどうかと思う部分があります。なので、どうも感情移入がしづらいと言いますか。
ローマ史を知らなければ、気にならないのかもしれませんが。
製作費2百万ドルで、興行収入39百万ドルと20倍も稼ぎました。
シェイクスピア原作の映画を楽しみたいひとのために!
2025年01月18日
【書評】村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』
第47回読売文学賞受賞作品です。
村上春樹の長編小説としては8作目にあたります。
ストーリーとしては法律会社を辞めて無職の主人公から猫がいなくなり、そして妻がいなくなります。
ざっくり言えば、その妻を探す話です。
とはいえ、コレといったストーリーがあるわけではありません。
猫と妻の消失をきっかけとして、主人公の周りに奇妙な人間が集まり(1Q84にも登場する牛河もいます)、少しずつ主人公の世界がズレていきます。
現実と幻想を揺れ動きながら、様々な選択を経て、主人公は自らの世界を取り戻していきます。
本作ですが、不思議な魅力にあふれた作品だと思ます。
少し奇妙な人物たちの背景がしっかり書かれており、それぞれの人生が微妙に交わり、そして離れていきます。
そして、なにより文章が良いです。
本作は人生の縮図だと思います。
村上春樹を堪能したいひとのために!
村上春樹の長編小説としては8作目にあたります。
ストーリーとしては法律会社を辞めて無職の主人公から猫がいなくなり、そして妻がいなくなります。
ざっくり言えば、その妻を探す話です。
とはいえ、コレといったストーリーがあるわけではありません。
猫と妻の消失をきっかけとして、主人公の周りに奇妙な人間が集まり(1Q84にも登場する牛河もいます)、少しずつ主人公の世界がズレていきます。
現実と幻想を揺れ動きながら、様々な選択を経て、主人公は自らの世界を取り戻していきます。
本作ですが、不思議な魅力にあふれた作品だと思ます。
少し奇妙な人物たちの背景がしっかり書かれており、それぞれの人生が微妙に交わり、そして離れていきます。
そして、なにより文章が良いです。
本作は人生の縮図だと思います。
村上春樹を堪能したいひとのために!