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ターミネーター:ニュー・フェイト [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2020/12/02
- メディア: Blu-ray
目玉はサラコナーを演じたリンダ・ハミルトンと、ターミネーターT-800を演じたアーノルド・シュワルツネッガーの23年ぶりの共演です。
ストーリーは前作とは別の時間軸になります。
ジョン・コナーがターミネーターによって殺害された世界を描きます。
代わりに救世主となっているのはダニーです。そのダニーを殺害するために、未来から新型ターミネータが襲い掛かります。
今回、ダニーを救うのは強化型人類であるグレースです。それにサラ・コナーも助けます。
後半でT-800と合流して4人となり、この4人がひたすら新型ターミネーターから逃げますが、終盤でダニーが反撃することを決意します。
が、準備が整わないうちに新型ターミネーターに襲われ、結局逃げ回り、最期はダムの内部に追い詰められ、ここで決死の反撃をする、という話です。
前半でダニーと家族との他愛のない物語がけっこ長く描写されます。
おそらくはここで、家族を失った悲しみ、つまりはサラコナーの悲しみを強調したいのかなと思います。
T-800にも家族ができていて、人間性に近づいているのですが、このシーンのシュワルツネッガーの演技はらしくなく、はやりT-800はターミネーターらしくあって欲しいなあと。
全体的な構成ですが、テーマである「家族愛」と「運命を変える」を軸に構成されています。
それぞれのキャラにそうした設定が盛り込まれているのですが、成長物語のお約束である「前半の失敗→後半の成功」という形になっていないので、ややしっくりこないかも。
ときおりシリーズのお約束シーンも挟まれるのはうれしいところですし、敵ターミネーターのインパクトもあります。
ターミネーター2から登場の液体金属系ですが、骨格だけ分離可能で、分離した骨格がヘリコプターを運転したりと自由自在の活躍を見せます。アクションシーンもなかなか派手です。
いろいろと詰め込んだおかげか評論家の評価は高いですが、興行成績はいまひとつ。
製作費1億85百万ドルに対して、興行収入2億61百万ドルに留まりました。おそらくは大赤字でしょう。残念。
本作と前作とで、評論家の評価と興行収入の結果が真逆で、このあたりが観客の素直な評価なのかもしれません。
サラ・コナーとT-800の23年ぶりの共演を楽しみたいひとのために!