2025年07月12日

【書評】福田ますみ『モンスターマザー~長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』

「いじめ事件の加害者」との濡れ衣を着させられた教師と部員たちの闘いです。

モンスターマザー―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い―(新潮文庫)

モンスターマザー―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い―(新潮文庫)

  • 作者: 福田ますみ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/07/19
  • メディア: Kindle版


事件が起きたのは平成17年です。
丸子実業バレー部の部員が「お母さんがねたから死ぬます」という遺書を残して自殺しました。
自殺する前、生徒は家出をします。
部員や教師は必死に捜索しますが、母親は学校に対して常軌を逸した要求をします。
さらに母親はうつ病の診断書を立てに、「息子が上級生にいじめを受けた。発声が不自由なことを真似されて精神的苦痛を受けた」と主張し、原因が学校にあるとして、度々謝罪文、教師の配置転換・処分、上級生の退部要求を繰り返します。
生徒は通学できなくなり、母親が行う電話・FAX・手紙などで教師、学校、県、部員の保護者に対する執拗なクレームに、体調を崩す関係者もでてきます。
学校側は県とも連携を取りながら、母親をなだめつつ、生徒の復学に向けての話し合いを続けます。
同級生からの話によると、本人は通学を望んでいるが、母親が禁止しているようです。
そして、紆余曲折有り、明日から通学するタイミングで、生徒は例の遺書を残して自殺します。
息子が死んで、母親の行動はエスカレートします。
マスコミを呼び学校側を一方的に非難し、人権派弁護士がついて校長を殺人罪で告訴・損害賠償請求も起こします。
報道被害により、丸子実業の関係者は白い目で見られ、マスコミ報道を鵜呑みにした他者からいわれのない非難を受けます。
この状況に、県・学校・保護者が一丸となってついに反撃を開始します。
精神的苦痛を受けたとして逆に母親を提訴し、裁判へと突入します。
そこで明らかになる、様々な事実。
実は生徒は母親から育児放棄に近い状況にあり、母子分離に向けて具体的に動いている途中でした。
欠食や入浴の不足など、中学時代から家庭に問題があることは把握されていました。
さらに母親はトラブルメーカーで、元夫への暴力・暴言を繰り返した事実、さらにはつじつまの合わない供述を繰り返したこともあり、裁判は学校側全面勝訴に終わります。
「母親がねたから死にます」の遺言も、実は「ね」ではなく「や」で、「母親がやだから死にます」であることが強く示唆されています。
どうやら、生徒が楽しみにしていた復学の日に、学校や先生を非難する手紙を学校で配布するよう命じられ、それが最後の引き金を引いてしまったようです。
本件についてですが、トラブルへの対応という意味では、非常に良い事例だと思います。
学校は上部機関や保護者とも連携を取り、不当な要求には毅然とした態度で拒絶しています。
福岡市「殺人教師」事件との対応とは天と地との違いがあります。
しかし、裁判に勝ったとはいえ、バレー部の部員たちの学生生活は台無しにされ、学校、教師、生徒・保護者たちが受けた被害は回復されません。
垂れ流しのマスコミ報道でついた悪いイメージも消えません。
なにより、生徒の自殺を防げなかった十字架を、関係者は一生負うことになります。

それにしても思うのは、マスコミ報道のテンプレ化です。
おそらくは今回も、「学校」=「悪」と決めつけて、スタンプのように記事を書いたのでしょう。
報道が事実誤認だったとしても、裁判結果がでるころには事件は風化し、よほどのことがない限り訂正されることもない。
ジャーナリズムのサラリーマン化というか、報道の危機を感じます。

丸子実業「いじめ自殺」事件の真相をより深く知りたいひとのために!
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2025年07月11日

【公募情報】第38回 福島正実SF童話賞(児童文学・9/30〆)

SF+児童文学という貴重な公募です。

〔主催者HP〕
https://www.iwasakishoten.co.jp/news/n10464.html

第34回から隔年開催に変更されています。
前回の応募者の平均年齢は53歳とベテラン勢の応募が目立ちます。
また前回は185編なので、公募として考えると競争率はそれほど高くはありません。
この賞の特徴は、選者が1次選考からかかわることです。
選者の負担は大変なものだとは思いますが、分担しながら全てに目を通していただくことに感謝です。
制限枚数は50~60枚、応募締切は令和7年9月30日です!

<募集要項抜粋>
応募内容:児童文学
テーマ :SF又はSF的な作品。
 賞  :賞金20万円
制限枚数:400字詰原稿用紙換算50~60枚
応募締切:令和7年9月30日
応募方法:郵送
posted by 齊藤 想 at 21:00| Comment(0) | 公募情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

創作状況【令和7年7月第2週】

今年は空梅雨でしたね。

【第214回のメュー】
◆創作に役立つ小噺・無可無不可
◆小説でもどうぞ!に挑戦中(第45回)
◆プラスのショートショート1~3
◆公募情報数点
 たまには、読むクスリのイメージで、禅の言葉を紹介です。
 8月発行は8月5日です。メルマガは無料なので、ドンドン登録してください!



【ショートショートガーデン】
100を目指して淡々とアップです。
〔名画でショート066『マルガレーテ』(アンゼルム・キーファー)〕
https://short-short.garden/S-uCTyRN

【小説でもどうぞ】
第48回「孤独」をさらりと応募する。
自分的には不満足な作品なのですが、応募後にChatGPTに点数をつけさせると悪くない。
むしろ過去平均よりいい説がある。
ちょっとChatGPTを信じたくなる気分(笑)
第49回のテーマは「練習」ですね。
伊豆文学賞、小説でもどうぞW版「卒業」を片付けてから取り掛かります。はい。

【星新一賞】
10,000字以内、9/30締切、発表は2月頃
https://takeaction.blog.ss-blog.jp/2024-07-24-1
第13回のHPがUPされたので、最終推敲に入ります。
ことしはあらすじを書かなくてもよさそう。
あらすじが苦手なので、自分にとっては朗報です。

【福島正実SF童話】
50~60枚、9/30締切、発表は4/1。
ただいま寝かし中です。転生玩具と星新一賞の応募が終わったら推敲に入ります。

【未来に繋ぐ転生玩具物語】
1000字以内、7/31締切、発表は11月3日
https://takeahiromi.seesaa.net/article/514658160.html
7月末締切なので、3作まとめで推敲をする。うーん、こんな感じかなあ。
1週間開けてから、最終推敲に入ります。
それで7月下旬に投稿予定。

【伊豆文学賞】
5枚以内、9月16日締切、発表は1月中旬
https://takeahiromi.seesaa.net/article/2024-06-28-1.html?1750758035
地元図書館で借りた伊豆文学賞受賞作品集を読んでみる。
かなりの純文学系で、自分の作風とはかなり異なる。
困ったなあ。なんか、雰囲気をまねした作品でも書いてみるかなあ。
ということで、まずは1作目を書く。いちおう伊豆を出しました、という作品。
2作目は歴史物。ストーリー的にちょっと史実を変えたかったけど、空白を想像で埋めるのはともかく、少し調べれば分かることを無視するのはちょっとなあと思い、ストーリーを史実に合わせる。なかなか難しい。
続けて3作目。今度はストーリーがあるようなないような、雰囲気のみのSF系統。
3作とも、伊豆文学賞の受賞作品と傾向が違いすぎる……。

【坊っちゃん文学賞その2】
4000字以内、9/30締切、発表は2月頃
https://takeaction.blog.ss-blog.jp/2024-06-21-1
3作応募したがあと2作応募することにする。両方とも他公募の落選作です。
ということで推敲。第4作は坊ちゃん用に文字数を増やして、足りない描写を加える。パンチが少ないけど、まあこんな感じかなあ。ラストでもうひと工夫したいところですが。
第5作は……いやあ、アイデアがうまくまとまっていない。かといって、わざわざ書き直す気も起きない。あまりにテーマがガチャガチャしている。整理が必要。
ストックを整理して、R8応募の5作も決めてしまったり。

~以下は結果待ち~

【さばえ近松文学賞】
原稿用紙10枚または4000字以内、応募締切6月30日、発表は9月中旬、募集内容は恋愛小説で鯖江要素必須。
https://takeahiromi.seesaa.net/article/511742105.html
今年がダメだったら、来年はネタがないです。とりあえず発表待ち。
といいつつ、転用できそうなストックを2作ためておく。

【5分後に意外な結末(5分後部門)】
5月31日〆 10月上旬発表 6000字程度(40×15×10P)
https://takeahiromi.seesaa.net/article/510368181.html
第1~4作応募済み。これが、いまの自分の限界。
結果発表までは楽しみます。

【5分秒に意外な結末(5秒後部門)】
5月31日〆 10月上旬発表 20×15×2P
https://takeahiromi.seesaa.net/article/510368181.html
10作応募しました。自分的には満足です。
あとは10月上旬まで発表待ち。
 
【ちよだ文学賞】
40×40で10~30枚、4月18日〆、10月末発表
https://takeahiromi.seesaa.net/article/2024-12-13-5.html
原稿用紙100枚程度の作品ですが、結果的には記念投稿。
最後の募集ですからね、本当に記念作品です。はい。

【坊っちゃん文学賞】
4000字以内、9/30締切、発表は2月頃
https://takeaction.blog.ss-blog.jp/2024-06-21-1
今年は3作投稿予定。自分なりにはやりきった感がある。

【その他】
・第15回きのこde大喜利に応募。発表は8月1日。
・きのこde川柳7月に応募。発表は8月1日。
・第21回畳川柳に応募。7月発表。
・物流川柳第689回ぐらいに応募。
・物流川柳第610回ぐらいに応募。
・おーいお茶新俳句に3作応募した。今回はサクラで揃える。10月下旬発表。
・第19回手帳大賞に応募する。昔の小さな思い出。11月発表。
・物流川柳第688回は落選
・第14回きのこde大喜利は落選。
・きのこde川柳6月は落選。
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2025年07月10日

【映画】ターミネーター4

ターミネーターシリーズ4作目ですが、機械との戦いに移っています。

ターミネーター4 スペシャル・エディション [Blu-ray]

ターミネーター4 スペシャル・エディション [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2010/04/16
  • メディア: Blu-ray


いままでのターミネーターは、未来の救世主、ジョンコナーを殺すために過去に送り込まれたターミネーターとの戦いでした。
つまり舞台は現代です。
本作はスカイネットが発動したあとの終末的な世界が舞台です。
ということで映画ですが、冒頭にマーカスライトの話がでてきます。この時点では何のことだかわかりません。
その後はジョンコナーを中心とした、機械とロボットの戦いがメインプロットになります。
サブプロットは目覚めたらわけわからない世界にいたマーカスライトのプロットです。
お互いに機械と闘うことは共通していたため、ジョンコナーとマーカスとのプロットは中盤で交差することになります。
で、ミッドポイントはマーカスが機械だと判明したところでしょうか。
マーカスは逃げ出しますが、途中でジョンコナーと交渉し、ジョンコナーの母であるサラを救うことなるカイル・リースの居場所を伝えることを約束します。
スカイネットの中枢に侵入するマーカスとジョンコナー。
しかし、これがスカイネットの罠で……という感じの映画です。
テーマは人間はだれかを救う存在である、というところでしょうか。
評論家の評価は芳しくないようで、やはりちょっと違和感を覚えます。
基本的にあらゆる物資が不足する終末論的な世界なのですが、抵抗軍の物資は豊富で、ヘリや飛行機をバンバンに飛ばし、しかもけっこう気軽に出動させています。
マーカスライトが逃げ出したときも、ものすごく大掛かりな追跡部隊を出して、もう銃もロケット弾も好きなだけ撃ちまくります。
世界観がなんか違うような。この豊富な物資を支える製造工場や整備工場はどこに……とか考えたらダメなんでしょうね。
なにより、大型の機械が多数登場し、ターミネーターの世界から少し外れてしまっているような気がするのが残念です。
本作もいわば箱の構造ですが、冒頭のシーンの意味がラストになるまで分からない、それでまあまりに意味不明なのもどうかなという気がします。
この手の構造を採用する映画は多いですが、これは個人的趣味もありますが、不親切というか、あまり好きではありません。
またラストの心臓の譲渡も、これが人間だと言いたのだと思いますが、それも違うような。受ける側が拒否するのが人間だろうし、というか適合とかはどうなっているのかと、気になって仕方がありません。
いろいろと工夫を重ねようとして、自分とてはモヤモヤがたまる作品と感じてしまいました。
映画サイトでの評価も、いまひとつのようです。
製作費2億ドルを費やしましたが、興行収入は3億71百万ドルに留まりました。たぶん赤字だと思います。

ターミネーターシリーズのファンのために!
posted by 齊藤 想 at 21:00| Comment(0) | 映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【将棋】第7期清麗戦第1局(福間香奈清麗VS渡部愛女流四段)

渡部女流四段が4回目のタイトル戦登場です。

〔主催者HP〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/

渡部女流四段の通算タイトルは女流王位の1期です。
第1期白玲戦で決勝まで勝ち上がり、西山朋佳と初代白玲を巡って争いましたが4連敗で敗れています。
それ以来のタイトル戦なので4年ぶりになります。
いまの女流棋界は福間清麗と西山女流三冠の牙城が鉄壁で、その次には加藤桃子女流四段と伊藤沙恵女流四段がいて、なかなかタイトル挑戦までたどり着きません。
今期は西山女流三冠の体調不良による不戦敗というラッキーな一面があったものの、渡部女流四段は決勝で加藤女流四段を破ってのタイトル挑戦ですから見事なものだと思います。
A級から転落した白玲戦でも1期でB級からA級への復帰を決めて、好調を維持しています。
さあ、久々のタイトル戦登場となった渡部女流四段ですが、どのような将棋を見せてくれるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/7/seirei202507100101.html

ということで、将棋です。
先手は渡部女流四段。居飛車党なので対抗形に進みます。
ですが、後手福間清麗は3二金と上がり、銀は4二から5三へとあまり見たことのない形を採用します。
渡部女流四段は現代的に中住まいとなり、まさに力戦です。
ここから渡部女流四段が怒涛の攻めを繰り出します。
先手は駒損ながら8筋を破り、後手玉は裸です。
実戦的には難しいのかなと思っていましたが、終盤の詰む詰まないの読みが完璧でした。
福間清麗は自玉に1手の余裕を確保してから、飛車を切って詰めろの連続で迫ります。
先手玉に受けが無くなったところで、渡部女流四段は投了しました。
戦いが始まってからは、アクセル全開の面白い将棋だったと思います。

清麗戦第2局は、7月23日(水)に福岡県福岡市「ホテルオークラ福岡」で行われます!
posted by 齊藤 想 at 20:52| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【書評】福田ますみ『でっちあげ~福岡「殺人教師」事件の真相』

周囲による冤罪圧力の恐ろしさを実感するルポです。

でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相―(新潮文庫)

でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相―(新潮文庫)

  • 作者: 福田 ますみ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/11/04
  • メディア: Kindle版


福岡県「殺人教師」事件がメディアを賑わしたのは、平成15年でした。
少し引っ込み思案だった平凡な教師が、ある日、保護者からの「うちの子供が差別と体罰を受けた」とのクレームにより、歯車が狂い始めます。
保護者が主張する体罰はひどい物で、教師には身に覚えのないことです。
「アメリカ人の血が流れている。お前の血が穢れている」と教師から言われてショックを受けたと主張されます。
保護者からの執拗なクレームにより、事なかれ主義の校長・教頭、さらには教育委員会により教師は圧力にさらされ、本意では無いものの「事とを納めるため」に一部事実関係を認めて謝罪します。
この辺りの描写は痛々しく、読んでいるこちら側が辛くなってきます。
しかし保護者からのクレームは収まらず、六ヶ月間の停職処分。さらにはマスコミからの取材、訴訟提起にいたり、教師は反撃することを決意します。
保護者側は「体罰教師に立ち向かう保護者」という図式を作ることに成功し、550人もの大弁護団を結成することに成功します。
この状況に教師も必死になって弁護士を探しますが、この四面楚歌の状況に引き受け手が見つからず、絶体絶命の危機に陥ります。
しかし、ここでひとりの弁護士が立ち上がります。
以降は次から次へと保護者側の嘘が明らかになり、実質的には教師側の全面勝訴に終わります。
しかも核心だった「アメリカ人の血が流れている」は虚構であることが明らかになります。
教師を「殺人教師」と加熱する報道をしたマスコミたちは、一部は反省の色を見せたものの、検証報道はなされず、言った物勝ち状態です。
教師が職場復帰できたのが救いですが、彼が受けた被害はまったく回復されません。

本件ですが、初期対応の失敗の典型例だと思います。
普段の教師の様子を把握していれば、保護者からの不当なクレームであることは容易に判断できたと思います。
その方向で事実関係の確認、調査並びに上部機関や弁護士等に相談をかけていれば、冤罪は防げたと考えられます。
無実の教師を守れなかった校長並びに教育委員会の責任は大変に重いと思います。
著者はメディアへの疑問も呈しています。
取材していれば保護者の主張に疑問を持つのが当然であり、一方的に断罪したメディアの責任の重さ、さらにはその後の報道がなされないことについて、皮肉を込めた筆調で語っています。
教師弾劾に向けての旗を振った記者や、誤診をした医師にも取材しています。
本件は校長や教育委員会が「体罰を認めている」という事情があったにしろ、その後の影響を考えると、もう少しまともな判断力はなかったのかなと思います。少し考えれば「ありえない」と思うのが普通なので。
あと、個人的には550人もの大弁護団が結成されたことに、疑問を感じます。
なにせ相手は単なる教師で有り、1個人です。組織もなにもありません。
これはもう、弁護士によるリンチです。威圧です。この圧力のせいで、教師はなかなか弁護士を見つけることができませんでした。
一度”事実”がゆがめられると、二度と取り戻せない悲劇を巻き起こす恐ろしさを実感します。
だれの身にもふりかかる恐れがある、現代の恐怖だと思います。

渾身のルポを読みたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 12:00| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月09日

【公募情報】2025韓日交流作文コンテスト(随筆川柳・8/18〆)

募集から発表まで超絶早い公募です。

〔主催者HP〕
https://www.koreanculture.jp/info_news_view.php?number=8081

応募締切が8月18日で発表が9月5日です。
わずか3週間ほどです。
日韓往復旅行券など賞品もそろっているのに、3週間で選考を完了させてしまうスピード感に驚きです。
例年応募者数が少ないのか、それとも人海戦術を駆使しているのかは分かりません。
応募締切は8月18日、エッセイ部門の制限文字数は800~1200字です!

<募集要項抜粋>
応募内容:随筆、川柳
テーマ :随筆のテーマは主催者HP参照」
最優秀賞:日韓往復旅行券
応募締切:令和7年8月18日
応募方法:メール、主催者HP
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最近の日常【令和7年7月第2週】

〔献血をした話その2〕
献血カードが廃止になるらしい。
それで今後はアプリになるとかで、登録を進められた。
で、登録しようとしたら「このデバイスは対応しておりません」とでてくる。
うーん、アンドロイドのバージョンの問題かなあ。それか年齢認証か。
携帯会社がマニアックすぎで、年齢認証の画面で、選択肢がないといいますか。

〔スマホを買い替えた話その4〕
自分にとって保護シートは必需品。同時に届いたのでありがたい。
汚れが付かない前にそっこうで貼り付ける。
穴は広めという部分だけ気にして、あとは適当。穴が丸タイプだと合わせるのが大変。
といことで届いたものを開封して、初めて硬質タイプと気が付きました。
以外と綺麗に貼れてほっとひといき。
ケースはいままで使っていたものを同じタイプ。カードケースは使わないし、留め具みたいなもの不要。
個人的にはシンプルなものが好みなので、今後も同じタイプを買う予定。安いし。
これでスマホの買い替えはひと段落です。
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2025年07月08日

【映画】ターミネーター3

映画史に残る名作ターミネーター2の続編です。

ターミネーター3 [Blu-ray]

ターミネーター3 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2009/06/05
  • メディア: Blu-ray


映画はターミネーター2の10年後です。ジョンコナーは薬漬けのダメ人間になっています。
そこに彼を抹殺する女性型ターミネーターがやってきて、それを阻止するいつものターミネーターが戦うというストーリーです。
あまりに有名なターミネーター2の影に隠れていますが、普通に見れば面白いです。
前半はとにかくアクションの連続で、女性型ターミネーターがクレーン車を爆走させることろなど見所が多いです。
クレーンで建物を破壊するシーンなど、これは予算がつぎ込まれているなあという気がします。
女性型ターミネーターは変幻自在の金属に覆われていて、何にもで変身できます。
このあたり「ターミネーター2」を彷彿とさせます。
その他にも冒頭のシーンなど、シリーズを彷彿とさせる演出も嬉しいところです。
またアクションだけでなく、ラストにはどんでん返しもあります。審判の日を阻止するために敵基地に乗り込むはずが、そこは無人のうえに古い機械だらけ。実は……というところで、前半の様々な伏線が活きてきます。
また成長物語の要素もあり、ダメ人間だったコナーがリーダーとして目覚めていきます。
劇的なドラマがあるというわけではありませんが、アクション満載でそれぞれの要素も適度につまれた佳作だと思います。
大作らしく製作費は2億ドルを費やしましたが、興行成績4億33百万ドルなので黒字を確保というところでしょうか。
さすがはシュワルツネッガーです。

ターミネーターシリーズの続編を楽しみたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 21:00| Comment(0) | 映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【書評】福田ますみ『暗殺国家ロシア~消されたジャーナリストを追う~』

ロシア国内で不偏不党の新聞発行を続ける「ノーバヤガゼータ」のルポです。

暗殺国家ロシアーー消されたジャーナリストを追うーー (新潮文庫)

暗殺国家ロシアーー消されたジャーナリストを追うーー (新潮文庫)

  • 作者: 福田 ますみ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/05/27
  • メディア: 文庫


本書の中で印象的な写真があります。
編集風景なのですが、部屋の天井近くには額縁に飾られた何枚もの写真が並べられています。
この写真ですが、実は暗殺された記者たちだそうです。
ロシアにおいて報道の自由はありません。
特に地方は市長が地元マフィアのボス的な人物が多く、彼らの痛いところを付くとすぐに暗殺者がやってきます。
それでも、真実を読者に伝えるために活動する記者たちがいます。
ソ連が崩壊した一時期は、報道の自由が謳歌できたようです。
その後のエリツィン政権からプーチン政権で逆回しが始まり、いまはほとんどのメディアが政権の息がかかっており、反政府的な報道は許されません。
テレビ局は全滅ですが、新聞はまだ影響力が低いために、お目こぼしをもらっているようです。
それでも、次々と記者が殺されていく。
恐ろしい世界ですが、これが世界的には普通のことなのかもしれません。日本に住めることに感謝したい気持ちです。

ロシアにおける生々しい実態を知りたいひとのために!
posted by 齊藤 想 at 12:00| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする